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笑道入門サル治療:残る
入院中の闘病ブログで、患者仲間との交流をリアルタイム実況していた記事が60記事くらいあったのだけど、はやりの個人情報ナントカに触れるっちゅーことで、患者仲間の許可は取っていたのに病院側が、退院前に立ち会いのもと記事の強制削除を要求してきて、書きに書きまくった記事の95%ほどを見張られながらその場でザックザックと削除せねばならず、その後すっかり書く気力というものを失っており未だそのキズが癒えておりませんが皆さまいかがおすごしでしょうか。

私の闘病は、脾臓自体はステロイドが効いて良くなっていっているのに、痛みが全然なくならない、という摩訶不思議な現状により、大変な失敗をしております。

私のように病状は回復しているのに痛みが残る、という患者は少なからずいるようで、おそらく内臓の神経が傷つきそれで痛みが残ってしまっている状況なんだろう、とは予測できるものの、本当の痛みの原因はもはや医師にもわからないんだそうだ。傷付いた神経は回復するのに時間のかかるもので、患者の痛みはいつ回復するかの見当もつかない、というのが医師の答え。

その痛みを鎮痛するために医師は気前よく麻薬を処方しました。痛くなる度に私はガパガパと麻薬を食べてしまい、入院してから麻薬の種類を色々と乱用してしまったせいで、たったの1ヶ月で私は麻薬中毒者として棺桶に片足を突っ込んでいる状況に陥ってしまったんであ~る、と。

私はあれほど「こんなに麻薬を服用して中毒にならないのか?」としつこく問うたのに、その都度、医師の答えは「ならないです」という言い切ったものでした。しかし、結果は、中毒者になりかかっています。本気で中毒になる前にペインクリニックという痛みの緩和プログラムに相談が出来て、麻薬を断つことを段階的にやり始めたわけだけど、これが辛いのなんのってね。医師とは無責任なモンですねぇ。こうやって辛い目に遭うのは患者なのに、ガッパガッパと麻薬を処方してからに。中毒にならないと言い切ってからに。結局なっとるやないかい。

それでも「よっぽど意志が強いんやねぇ」とペインの医師が感心するほどの精神力で、一日2回以下、という麻薬使用に留めている今。
急に麻薬を完全に飲まなくなると、禁断症状のようなものが出て、麻薬断ちが上手くいかないということが起こるので、徐々に減らします。
しかし、これも痛みがあって手元に麻薬がまとまった数ある現状では、痛みのあまりに食べてしまうのさ、麻薬を。
1日1回で頑張ろう我慢をしよう、と思っていても、痛みが強くて飲んでしまう。
この地獄のような苦しみを、ASKAも獄中で耐えているんだな、とまた思いました。
でもASKAは容疑者。私は患者。そこが違うところ。
同じ麻薬でもASKAは覚せい剤、私は医療用麻薬オキノーム。
同じように同じ種類の苦しみに耐えてんのに、この社会的影響力の違いは何なんだろう。

それはASKAが世に知られた有名人だから。社会的影響力の大きさにより保釈金が500万とも1000万とも言われているASKA容疑者。悪い影響力も桁違いですね。最近は騒がれなくなったけど、敏腕弁護士が付いたって報道されていました。
私はたったひとりでこんなにひっそりと、耐えているのにね。
私に付いているのは、とっても怖いペインの先生さ。
初めて顔を合わせたばかりの私に「君はどうしたいの?麻薬をこのまま続けたいの?それは君のためにならないよね?君の未来のためにやるの?やらないの?」と詰問してきた。だから私は再三再四、中毒になりたかないって言ってきたろうよ。こんなに飲んで大丈夫かと質問したろうよ。それをアホみたいに麻薬に麻薬を処方してきたんは、あんたらの大学の医者だろうがよ。私は言われた通りに痛くなったらナースコールして、痛いっつっただけだろうがよ。

この世にたったひとりぼっち、てカンジが急にしてきます。
感情の浮き沈みが激しくなるのはステロイドの副作用でもあるけど、職を失い麻薬中毒者っぽい辛さに耐えながら麻薬断ちをして一進一退を繰り返し、嫌気が刺すほど薬を服用していなきゃなんない、この闘病の過酷さよのぅ。
こうゆう時に、ふとビルから飛び降りたりしちゃうんだよ。
闘病中のメンタル面を申告するアンケートみたいなモンが入院直後に配られて、「死にたくなったりしますか」てな質問があって、死亡率の高い病気ではないのに何でこんな質問の項目があるのかと、その時は質問の意図がわからかなったんだけど、今ならわかります。あのアンケートが入院直後にすんのが間違っているってことも。退院後もしくは入院1ヵ月後に実施して欲しいアンケートですね。直後じゃ本当の心情をはかれません。
こんな心情になるんだという事を、患者仲間のハルミちゃんというかわいらしい名前のおっちゃんに言ったら、ハルミちゃんと山ヤンと私の三人は運命共同体だから死んだらダメやで冬に奇跡の再会するんやろ、と言っていた。
いやいやいや、自殺するっていう気分がわかると言うダケで私は実際には自殺はしたくないんだけどね。飛び降りそうにもなってないで。飛び降りたりなんかするんやろなぁ~…て気分がわかる、てダケだってば。

退院後から会社に行くまで、心の中では退職しかないなと諦めていても、なんとな~くまだ働く気があったみたいで、なんとな~くだけど働く計画みたいなものが私の中にありました。週1もしくは週2くらいの事務なら出来る、と。会社もそれでイイと言ってくれているのだから、と。しかし病院からの帰りにオカンがそれとなく今の仕事は諦めよと諭したことも頭にありました。痛かったら顔にも出るし、気も遣う、休むことが多くなれば居辛くもなる、と。それで意を決して退職してきたら、退職保留にしてた事が実はストレスだったようで、今すんごく気持ちがラクなの。それで退職直後から、吐き気がマシ。昼の吐き気止めの薬の服用をやめてみたんだけど、吐き気しないの。
投薬治療でこんなにもメンタル面が弱くなるんだな~と思ってね。
負担や不安に思うコトの数が増す、という心理的な副作用が厄介だね。
痛くなったらどうしよう、と思うから遠くに行けなかったりするけど、実は体力的に行けてたりすんじゃないかな。
そうゆうの、この際だからひとつひとつ、我が身で体験してみようかと思って。
倒れた時は倒れた時で何とかなるか~とか思って。
こんな一か八かみたいな心境になっちゃうのも副作用かな、厄介だねぇ。
by yoyo4697ru980gw | 2014-06-17 16:52 | 笑道:サルコイドーシスのススメ | Comments(0)
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