笑道入門:予想通り

3月に予想した通り、私の病状はどんどん悪化している。
そのヘンのインチキ占い師よりも未来を当てることが出来ているが、誰か私から壺かパワーストーンブレスレット3点セットを買わないだろうか。
大まけにまけて100万円にしとくけど。

見ていてごらんなさい、私はこれからたびたび寝込むようになり、点滴をしなきゃいけないような身体になってしまうでしょう。
食べ物はソーメンを貪るに違いありません。
病状悪化の未来が見えていましたので、揖保の糸が198円だった時に買っておきました、よくやった、自分。
それから、きっと、このソーメンを全部、食べ切らないうちに入院が決まることでしょうね。

そう、お気付きだろうが、私は自分の未来しか当てられない。
それでもよろしいとおっしゃる奇特な方がおられましたら、どうぞ壺を買ってくださいね50万円にしとくから。ものの2分で半額の価格破壊ぶり。これを読み終わる頃にはタダになる勢いだよね。



久しぶりに病院へ行ってソセゴンという痛い注射をし、そのうえプリンペランまで打ってきた。それなので、ほぼ一日中ぶっ倒れていた。立っているのは10分が限界といったところで、とっても辛い。しかし病人歴1年とはよぉ経験を積んだもんで、この状態でも洗濯物を干し、夕食が作れた。これがぶっ倒れ初心者なら、とても出来るまい。私だからだ、ここまでやれるのは。よくやった、自分。

痛いからってイライラせんとこう、と私は常に自分に言い聞かせているが、実際は痛くてイライラする。痛ければ痛いほど、イライラする。
だから日曜日の明け方にわざわざ注射をしたいと思うほどの痛みの時は、イライラもピークであった。

明け方に訪ねた病院は、私の病気の症状が初めて出た時に救急搬送されたA病院。医師はその時に、研修医か何かで補助として女医に付いていた男性であった。

「ハズレ、だ。」

そう思った。
最初の時からハズレだったこの男は、ファーストアタックで首にかけている聴診器を、取ったりかけたり取ったりかけたり、取って、かけて、取って、かけて、挙句に私の脈をみた。この時点で私は相当イラっときていたが、これも医療の発展のため人材育成のため、と我慢した。主に私に問診をしているのは女医のほうであったので、直接的に彼が私をどうこうというやりとりはなかったので我慢した。ただ、彼はというと時々やって来ては挙動不審に振る舞っていた。何がしたいんだか、医者の真似事のような事をするこの男が、何かの処置を間違って女医に注意されていたが、私の命に係わるようなミスではなかったので大目にみた。

その後も私は痛みが最終段階に行きついた時には度々、A病院に注射を打ちに行ったが、彼が補助で付いている時はいつもハズレだった。しかし私はその都度、大目にみた、だって彼は補助であったから。

痛みがピークだからソセゴンを打ってくれ、と病院到着早々に懇願しても病院ってのはすぐに注射を打ってはくれない。
痛くなった経緯を聞いて、服用した薬を聞いて、今の痛みの程度を聞いて、やっと医師は注射という選択を出してくる。
私のグッタリ感から点滴を先にしよう、と判断する医師もいるが、痛みを止めるための注射は後の後でしか出してこないのだ。
明け方に私が病院に着いた時、状態は最悪で、受付をしながら嘔吐している、という有様だった。それなので、名前も言わないままベッドへと運ばれた。

私は、注射までの長い長い道のりを経験して知っているので、医師が欲しがる情報は全て自分の口で説明した。服用した薬の名前と時間、坐薬を入れた回数と時間、今の痛みの程度。嘔吐はオキノームを立て続けに服用したからその副作用です、とも説明した。むーがD病院に入院予定であることを看護士に話していたので、スムーズに行くはずだったが、枕元にはこの男がひとりで現れ、私を絶望させた。
補助として医師に付いているのではなく、この男ひとり。
彼主導のもとでの問診が始まるのである。
補助ではない彼は、もはやハズレというレベルではないだろう。

「伊藤さん、今、痛みはどうですか?」
診察券も出したし、何回も救急車で運ばれている私の情報もこの病院にはあるはずなのに、さっそく名前を間違える。カチンとキたが、大目にみてやった。
「チト、です。」
「あぁ、チトさんですか。千徒さんね、D病院に入院されるのはいつですか?」
「まだ病院からの連絡待ちの状態なんで」
「そうですか…D病院に入院することは決まってる、ということですよね?」
「そうですよ」
「何日ですかね?」
このコント、また続くのか?
「日にちはわかりませんよ」
「そうですか…D病院に入院することは決まっていて、日にちはまだわからない、ということですかね?」
続くんだな、コントが。

このような不毛なやりとりが続き、私は「先生が脾臓を見ますので、ズボンずらしますね?腰を上げれますか?痛いですかね?仰向けになれますか?」と看護士に言われ、かなりの無理をして腰を浮かしパンツまでズらされて必死で仰向けになったのにもかかわらず、この医師と名乗る男は、「相変わらず痛いのは、ココですかね?」と、触ったか触らなかったかわからぬほど指先で私の左横腹を指差しただけ。
その行為には看護士も呆れ返っている雰囲気が、大変によく出ていた。
なぜなら、素人の私にでさえ「このひと、ドコが脾臓で、内臓が痛い時にどう触診していいか、知らないんだな」という事がハッキリとわかったからである。

ええか?にぃちゃん、よく聞きな。
私は、自分がわからないことをわからないと言わずに誤魔化すような人間を、大目にはみないぞ。それが医療従事者であれば、なおさらだ。

「どうですか?今、痛みと吐き気とどちらが強いですか?」
「吐き気は横になってるとおさまってますが、起き上がると吐いてしまうのでねぇ。痛みは波がありますし、どっちも同じくらいですね」
「どっちが辛いですかね?」
「どっちも辛いですよ」
だから私はこうして休日の明け方にわざわざ休日診療に来ているわけでね、我慢出来るんなら月曜の朝に来てるからね。
「そうですか…どうでしょう?痛みと吐き気なら、どっちが強いですか?」
日本語、通じねぇのか?どっちか選んで言うようなマニュアルしか読んでねぇんだな?オマエのテキストにこっちが合わしてやんなきゃなんねぇのかよ?
これは痛みでイライラしているのではないな。明らかにコイツがおかしくてイライラしてんだな。おかしいことの確証を得て、私はこの男を攻める。オマエのフィールドで戦ってやるよ、オマエのお得意のマニュアルでは痛みか吐き気が、どっちかを選んだらその対処法が載ってんだな?正しい対処法は丸暗記して頭にブチ込んでんだろうな?え?
「痛み、です。」
「そうですか…D病院で入院されるということなんでね、ウチでやれることと言ったら、痛みを取ってあげることくらいですけども、どうしますか?」
私、ブチ切れる。
この男、許すまじ。
「そのために来てますけど?」
「前に打ったような注射ですね、その注射を打つという選択がありますが」
「ソセゴンでしょ?打ちますよ」
「フラフラしますけど大丈夫ですかね?」
「じゃぁ他に何かあります?」
「ん~…そうですねぇ…」
「他に方法はないでしょ?フラフラしてもやらなきゃ仕方ないですよね?それしか痛みを止める方法がないんやから」

この後も、吐き気止めであるプリンペランを打つっちゅーてんのに、痛い注射を2本打つけど大丈夫かと聞いてきたり、注射するって決まったあとで痛みの程度を聞いてきたり、「じゃぁ注射ということでいいですかね?」と確認をとったりする医者ごっこは続いた。
これにいちいちキレてたら長くかかりそうなタイプだったので、質問をさせない誘導で問診を切り上げた。結局、この男は自分で判断する処置の選択肢なんてひとつも知らなくて、ソセゴンを打つこともプリンペランを打つことも私が決めた。そして注射の副作用でふらつくがそのまま夫が車に乗せて帰り、家で意識を無くす、という選択も私がした。
私の嘔吐は少量の胃液で、あとは嘔吐の苦しさの割に何もアがって来ない、という状況だったので、点滴で水分くらい入れて欲しかったがそれをするとこの男の医者ごっこに付き合わねばならないので、吐き気と戦いながらむーの用意したダカラを無理にチビチビと飲み、カラッカラで帰宅した。…よくやった、自分。

アイツを救急外来に宿直させるな、A病院よ。
苦しい患者に更なる苦しみを与えるんじゃない、A病院。

その男は医者という顔をしていたが救急外来の宿直にまわされた、というカンジである。患者数が多くてサクサクと捌かないといけない通常勤務だと、邪魔になるからね。かといって日直だと、まだまだ患者数が多くてフォローの手が足らない。患者数が一番少ない時間帯に入れ込むしか術がなかったどっかの病院の院長の息子とかだな。親の金とコネでボストンの日本人村に留学したのさ、2年くらいの期間限定提携研究室留学。価値の低い論文を研究室の成果として少数にしかウケない雑誌に載せるお手伝い。最初のウチは現地のパーティなんかにも繰り出すけど、そのうち日本人同士で固まるほうがラクだから日本人とばっかツルむ。だから2年も居て英語ぜんぜん出来ない。1000万円ほど使って「海外留学の経験」というハクだけ付けてコネ就職したボンボン。だからいつまでたっても臨床の場でまともな問診ひとつも出来やしない。

よし、ボンボン、お前を再教育してやろう。
私がまたA病院に担ぎ込まれ、お前の姿を見たならば、お前の医者ごっこに付き合ってやるぞ。そして素人の私でもわかりやすい『何やってんだよ』や『何ゆってんだよ』というボンボンの言動に、いちいちキレてやろうと思う。そして「わかりません」と言わずに医者という肩書だけで誤魔化そうとする、ボンボンのその高い高いプライドを地獄の底からズリズリと引きずり降ろして、裸足の足でズッタズタに踏みにじろうと思う、同僚はそれをやろうとしないだろうからな。
私はありとあらゆる鎮痛剤が効かなくて最終的にボンボンの元へ運ばれている状況で、それをやる。死ぬ気でやったるから、覚悟せぇよ。どんな細かいことも大目に見ぃひんからな、覚えとけ。2回でお前に辞表を書かせてやる、という意気込みで頑張ってみせる。

あぁっもぅっイッライラするっ!
壺、やるよ。もってけドロボー!
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by yoyo4697ru980gw | 2014-04-16 13:48 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA