好きじゃ、ない。

食の好き嫌いというものは、単なる個人のワガママではあるが、嫌いな物を食べた時のダメージはすごく大きい。
見た目に出にくいが、ダメージが大きいのだ。

嫌いな人だったら会わなきゃいいし、嫌いな服なら着なきゃいい。
じゃぁ『食べなきゃイイじゃん』と思うかもしれないが、嫌いな食べ物だと言えないシチュエーションや嫌いと言ってはいけないシチュエーションというのが多すぎる。
食べて当然という体で運ばれて来た、持って帰るカタチではなく明らかに『いま食べる用』というケーキを、「待ってる間にどうぞ」と2~3回の面識程度の人にすすめられて、食べられないとは言えない。
だってケーキをすすめるその人は、この世にケーキが苦手な女子がいるなんてこれっぽっちも思っていないのである。
あと30分少々で私の待っている相手が来る。
このケーキは待っていただいてる間のお・も・て・な・し。
そんな善意を私の好き嫌いごときで拒否するのか?
私のみの判断で、ケーキをすすめられた後の雰囲気は決まるのだ。
これまでの経験上「え~~~~?!ケーキが嫌いなんてきーーーーーたことナイ!」となる。
そしておもてなしで女子に出す場合のケーキは、おもてなしの最上級アイテムである。もうこの上はないのだ。私が嫌いだと申し出たばっかりに、ケーキ以外のこの場の相手のおもてなしが何もかも『で』扱いとなってしまうことは確定である。
「ケーキが食べれられないんだったらほかの甘いものは?お饅頭あったかしら?お饅頭は?」
「本当にお気遣いなく…甘いものは苦手でして…お茶『で』結構です…」
「それじゃぁ飴ちゃんでも…飴も食べないのかしら?」
「いえいえ、すいません、いただきます…」
ケーキが苦手なばっかりに、私はおもてなしされる場合の接待摩擦が生じるのだ。ケーキを目の前に出されてしまった時のその摩擦はどうしても上手くかわせないので、生クリーム・チョコクリーム以外の小さいケーキだった時には果敢に攻めている。攻めても必ず負け、ケーキを食べている最中の会話はなにひとつ覚えちゃいない。避けられぬ副作用だ。

嫌いな人に運悪く会ってしまってもそれとなく軌道修正して正面衝突を避けることは出来る。
もし気付いてしまったことに気付かれても、嫌っていることは薄々なんとなし相手にも伝わっているものである。
オトナなので嫌いオーラを全開にしてシカトぶっこくような態度を取らずとも、立ち話を早々に切り上げて早々にお別れするという体裁の良い対応も可能だ。その場を立ち去れば事は終わる。
しかし、食の好き嫌いは終わらない。ばかりか後を引く。
食べることに関してはいつでもその機会があって、しかも相当に嫌いな物を食べたあとなど、その後の予定を変更する羽目になるのだ、気分悪くって。

心情の面でだけ言えば、大嫌いな食べ物だった場合のダメージはまだ潔い。はっきりと嫌いなので、もう勇気を出して『嫌い』と言うか、覚悟を決めて言わないかのどちらかの心を決めればよい。
そうじゃなくって、しくしくとダメージがボディにキいてくるのが『好きじゃない』という食べ物の時なのだ。
好きじゃない食べ物というのは一見キライではないようであるが、決して好きではない。好きでないわけなので自分から食べることなどはない。だったら嫌いな食べ物の中に入れておいてもいいのだが、とくに嫌いの筆頭に挙げるほど考えたダケでイヤな気分はしてこないから入れなくてもいいな。バスを待っている間にふと考えたってかまわない。それすらもイヤな食べ物はほかにいくらだってあるもの、バッタの唐揚げとかサソリの踊り喰いとかね、…わーヤだ。
『嫌いって言ってしまわなくてもよい』というポジションそれが『好きじゃ、ない。』なわけ。
それに私は、好きじゃないけども食べるという気になるシチュエーションがひとつだけあるし。食べるか死ぬかと迫られた時に、私は好きじゃないケーキを確実に食べる。しかし命を助ける代わりにケーキを食べろと迫られたことは38年間ただの一度だって無い。これから先も無いと思う。だから命乞いしながらケーキを食べる事は私の人生には無いと思う。
「けどさ、私はそうゆう場面ではケーキを食べる女なんだよ。それだけはわかってほしんだよね」
と言えば99%の確率で『アホかオマエは』と言われるだろう。
みんなそうだろう?
死ぬかそれとも食べるか、と迫られたら食べるに決まってんじゃん。なんで隠すのさ、アレ食べるだろ?死ぬくらいなら食べるんだろ、アレ?すまして食べませんよみたいな顔してっけど死を前にすりゃどうせ食べるんだよな、アレ?
ぃや…べつに食べることを責めてるわけじゃナイけどさぁ…『好きじゃ、ない。』ってそうゆうコトだよな?!て想いにがアツくなっちまって…つい感情的に。

とにかくだ。
私はケーキが、好きじゃ、ない。
だからクリスマスケーキが余ったからといっても私は食べない。
でも「ホールのクリスマスケーキの一番デカいのを買ったから余っちゃって…食べてくれる?それとも死ぬほうがイイ?」と言われたら、食べる。
吐き気をもよおしながら食べる女だということを、わかってくれればそれでいい。
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by yoyo4697ru980gw | 2013-12-14 08:53 | +cool down run+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA