カントリーばぁや

主婦の皆さんマアムの皆さん、アナタの休みはどんなですか。
私の休みは『土日祝に料理をしない』という休みです。
でも洗濯はします、じゃないと洗濯物が溜まる一方だから。
かように主婦とは、カスタマイズ度の高い年中無休なのです。

料理休日の本日、私は18時くらいから夕食を求めて市内をさまよっておりました。
各スーパーで無料でもらえるカルキを抜いた飲料水をもらうつもりもあるし~、惣菜を買うつもりもあるし~、なんなら弁当買うし~、でも家にご飯だけ余ってるからそのご飯が減るようなアレンジは要るし~、と雑念に雑念を抱えてコヤモに着いたのが18時半頃。
チョモは遊びに行ってまだ帰宅していないし「お腹ペコリナ~イ♪ペ・ペ・ペ・ペコリナ~イだからつるさくでイイけど~♪」と言ってみたら、むーちん別行動のひー坊と私がフードコートで夕食を済ませる、ということで話がつきました。
つるさくとは言ってみたものの、私はラーメンのクチだったので、リンガーよりはマシという理由で神座。
チャチャっと食べてピピっと歩いて「ココに座って待っといてよー」という意味で、ひー坊に向かってトイレの前のベンチを指差し、私は花摘みへと参りました。
するとその間、ひー坊のベンチでは、謎の事件が勃発。

トイレから出てきたおばあさん。
ひー坊の隣に腰を降ろするか降ろさんかのタイミングでカントリーマアムを2個取り出し、何の躊躇もなくひー坊に「食べる?」と聞き、「へっ?!えっ?!いや、いりません…」と仰天しながら拒否したひー坊を「ハッハハ」と笑い飛ばしながらひー坊が要ると言えば渡していたはずのカントリーマアムはカバンに戻し、自分用のマアムを口に含み、ゴミをゴミ箱に入れてモグモグしながら去って行った。

一連の流れわずか6秒。
赤い個包装だったのでココア味だった、とはひー坊の言。
ソコ、たいして注目するポイントちゃうけど。

唐突にカントリーマアムをスムーズにくれようとするおばあさん(命名カントリーばぁや)の早業を聞けば、カントリーばぁやはベンチに座った時すでにひー坊を捉えていたようである。マアムを出して迷って知らない子に「食べるか?」という余裕はなかったと言う。歩いて来て座って出して「食べる?」までがリズミカルすぎて早すぎた。
トイレから出てきて視界にひー坊が入った時点でロックオンされていたに違いない。
カントリーばぁやはカントリーマアムを2個出すと心に決めていた、ベンチに座る前に。
関西のおばちゃんがカバンに常備している飴ちゃんならまだしも、カントリーマアムなのだ。外はサックリ中はしっとりの二層の生地の中にチョコチップが入った、好きな人は好きだろうが万人受けするとは言い切れない不二家のカントリーマアムココア味。ショコラ好きにはたまらんだろうが、私の周りでマアムは『残るお菓子』の筆頭である。
思わず知らない人にまですすめたくなるほど斬新なお菓子でもないし、見ず知らずのひとに突発的に食べさせたくなるほど衝撃的なお菓子でもないマアムを、取り出すや否や迷いもなく面識のないひー坊に「どうぞ」じゃなくて「食べる?」と、今まさにココで食べることをすすめ自らもその場で食むわけである。
外見で察すのは難しかっただろうが神座ごちそうさま後のひー坊は満腹であり、カントリーばぁやのマアムを物欲しそうにヨダレ垂らして凝視したという事実もない。
そもそもカントリーばぁやがマアムを出すのが素早かったために、マアムであるかどうかの認識をするヒマさえなかった。
マアムを確認して丁重にお断りするのに、2秒弱を要した。
カントリーばぁやの素早さは実質4秒ほどである。

アナタは4秒の間に、カントリーマアムを他人にあげようという意思表示をすることが出来るだろうか。
私は出来ない。
見ず知らずの他人にあげようという決意を持つのに5秒はかかる。
カントリーマアムだから5秒だが、しかしそれがチェルシーであっても決意するのに3秒は必要だ。1秒でバッグから取り出し食んで去るまでは到底やり遂げられそうにない。
ひー坊は実年齢よりもずっと下に見えるので、ひとりぼっちでぽつねんとベンチに座る姿を見て、お菓子でも与えようと思われてもおかしくはない。食べているのに痩せ細ったカラダだし糖分をあげたくなるのもわかる。
しかし、判断が早すぎるし行動力がありすぎるのだ、カントリーばぁや。

ドッキリか?ドッキリなのか??カントリーばぁやだけが楽しめるドッキリなのだろうか。結果は大成功だが、ドッキリだと教えてくれるというフォローは一切なかったな。

ひー坊は他人とのコミュニケーションの取り方に難があって毎週カウンセリングを受けているのに、見知らぬ人とのミラクルな出会いがたまにある。
全く友達でも何でもないどう見ても年下のコがまるで友達のように話しかけてきて、どうも同級生と思っている会話をしてくるので同級生のフリをしてその場を凌いだり、歩いていたら足元に虫が飛んで来てそれを見た幼子を連れたオカンに「踏んで~!」と叫ばれ、踏むのはイヤだと思ったんだけどもオカンは虫に飛ばれるのがイヤだってことはわかったので、自分の足に踏み潰した感触が残らない力加減でしかもオカンが納得はするような飛ばなさ加減の半殺しで凌いだり、とにかくなんとかこれまでを凌いできた。
そして今夜のカントリーばぁやも、一応は凌いだ。
凌いだが、謎は残る。
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by yoyo4697ru980gw | 2013-12-08 01:51 | +丁猫犬堂+ | Comments(0)  

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