ビッグマック麻薬

私が自分で微調整をやって服用を好きに選んでよいことになっている鎮痛薬の種類はこのくらいである。
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積むとビッグマックくらいだと覚えていただいたらよい。
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非オピオイド鎮痛薬をベースにレスキューと呼ばれるオピオイドの頓服、という組み合わせに落ち着き、今ではごくごく軽度のオピオイドをたまに飲むくらいで疼痛コントロール出来ているという、身体に優しい病状である。

この薬物による痛みのコントロールは、そのひとによって効き方が違うので、オピオイドはいろいろな種類を試す。オピオイドとは医療用麻薬のことである。
ちなみにこの貼るタイプもオピオイド。
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貼る麻薬だね。
一日中貼り続けることで長時間痛みを取ってくれるので、日常生活に支障がない。
…はずだが、私の場合は貼付後2時間でものすごい吐き気とめまいで立ち上がることが出来ず、日常生活どころか呼吸がままならんので医師に「貼るヤツは嫌だ」と訴えた。この体調が悪いくせに訴える、というのはとても大事なことである。
看護士は私の貼る麻薬の使用方法が間違っていることを指摘し、それで効果が得られなかった可能性があると言った。
「一日中貼り続けるものだったんですけど、先生から説明されませんでした?」
「一日中貼りっぱなしというのは聞いてないですけども、聞いていたとしても一日中貼っておくのはとても出来ないですね、貼って1時間ですぐに気分が悪くなってもう貼っていられません。頑張って貼っておこうとは思ったけども、あまりの吐き気とめまいで、起き上がれないほどひどいのでたまらず剥がしてしまいました。それくらいとっても嫌です」
ひとの味覚がそれぞれ違うように、投薬の効き目もひとそれぞれ違うように思う。
同じように同じ部分が痛いからといって、万人に同じ薬が効くとは限らないようだ。
同一人物でもその時の体調によって効き目が変化する。

昨夜はレスキューの麻薬を2回服用して痛さを凌いだが、今日はバファリンで半日イけた、みたいな時もある。
しかし、効き目に変化があろうとも、ダメな薬物は最初からダメだ。
「効かないか効くか」という変化はあっても「効くか気分悪いか」という変化はない。気分が悪くなるような副作用だけが常に出てしまうような薬は、いつまでたっても副作用しか現れてこないのである。
これは自分の身体にこの薬が合っていないわけで、勇気を持って「私との相性が悪い」と訴えなくてはならない。
医者はたくさんの種類の中から、効果があった組み合わせのデータで薬を処方している。それは、総合的なデータであってカスタマイズの余地が毎回、ひとりひとりの患者ごとにあると言っても過言ではなかろう。
私の脾腫の原因が数々の患者を診て来たであろう医師にわからないのと同じように、わからないからいろいろな検査をしてあたってみるしかないように、そのひとの身体にどの薬物が合うのかは数々試してみないとわからない。
データがあるから医師は見当をつけて処方してくれるが、ダメな薬物をダメと言って消していくのは患者本人の役割である。服用した本人が言わねばならない。
効くと思って処方している医師に対し、副作用のほうが強くてダメだと、私の場合はコレはダメだと言わなくては。

「パッチはどうだった?」
「アカンわセンセ、気分悪すぎて貼りたない」
「そっかぁ…じゃぁパッチはやめような。オキノームはどうだ?」
「10分か15分くらいですぐに効いて痛みは取れるんだけど、長くもたないから夜中に2回くらい起きてまた飲む、ていうカンジ」
「そっか。じゃぁ、前回はオキノーム1包て言ったけど、2包にしてみよう。それで多目にオキノームを出しておくからどのくらいの効き目かを試してみて」

これが効き目に即効性があり持続性に欠けるレスキューオピオイドのオキノーム。
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カジュアルパッケージのオキノームはビッグマックらいくな10包単位。
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ここでひとつオピオイドが処方される病状の方々へ注意点がある。
医療用麻薬はドコの調剤薬局でもある、という薬ではない。
だから麻薬が処方されたら、その病院の近くにある調剤薬局で薬を手に入れることをおすすめする。

私は調剤薬局ならばドコにでもあるのだろうと軽く考え、処方箋を持ち帰り、近所の調剤薬局へ行った。
すると「これは麻薬やねぇ…ウチでは取り扱ってないわ」と言われたのである。
薬剤師にはその処方箋で、私が麻薬を処方されるほどの激痛に見舞われていることがわかったらしく、親切にも他の薬局に電話をかけてくれた。
その電話での会話は、激痛の私の忍耐時間を極力短くしてあげようと努めた話しぶりで、電話口に出たひとが「麻薬ですかぁ…」とか何とか戸惑ったのであろう、ピシャリとその余韻をカットして言い放った。
「ええか、今から名前言っていくからな、在庫があるかないかを答えてくれたらええねん、1コでもない種類があったら次の薬局あたるから」

麻薬を置いている薬局へ行き、処方箋を渡すも「在庫数が足りないからあとで家まで届けます」ということになり、ありったけの麻薬を持って帰った。
あとでわかった事であるが、薬局でも麻薬の管理はとくにしっかりしていて、鍵付きの金庫に保管されて一回ごとに麻薬帳簿というのをつけているらしい。だからか、薬をもらうのにおそろしく時間がかかるのは。
これほどまで厳重な手続きを踏んで処方される医療用麻薬を、私は60包処方されていた。うち30包を後日届けてくれるらしい。ということは、30包単位でしか在庫がない、ということになる。
オキノーム散1包2.5㎎。私の致死量は140㎎といったトコロか。つーことは私の致死量56包。60包いっぺんに渡して万に一つイッキされた日にゃぁご臨終。そんな懸念もあったのだろうか。しかし30包をいっぺんにもらっても私は6包しかイッキ出来なかった。どんなに耐えがたい激痛であっても6包服用した時点で救急車で運ばれるということになる。胃液すらアがってこないほど吐いても何も出なくなる嘔吐を繰り返す苦しみを味わいたくないのなら、同士よ、オキノーム散はバカバカ飲んではいけない。そんな手軽な飲み方をしたらアカンで、100円マックぢゃナイんやから。
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by yoyo4697ru980gw | 2013-11-01 16:02 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA