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そろそろ桃の節句が来ますかね。
女の子供がいない家庭というのは侘しいもので、ひなまつりは知らない間に過ぎています。 私とて数々のオトコのコに追われ雛壇の後ろに隠れてしまう可愛らしいオンナのコでしたのに、今となっては数々の男に隠し事をされる女になってしまいました。 いいのよ。 正直に言わないほうがかえって良いことも、世の中にはあるわ。 私の文机は一階の居間にある。 本棚は二階のヒー坊の部屋の一角で、寝床はその横のチョモの部屋の一角。 間借りでやってマス。 私のモノは基本的に『すみっこ居候』方式なのだ今のところ。 本棚に用事があったのでヒー坊の部屋に行ったが、目的の本が見当たらないのでヒー坊に訊く。 「あのさぁ…私の辞典知らん?」 ヒー坊は私の古書をよく勝手に読んでいる。 古ければ古いほどちょっとマニアックなジャンルの本なので、出来れば我が子には読んでほしくないのであるが、許可もなしに勝手に読んで置き場所を変える。 私は独自の順番で並べてあるので、変えたらわかる。 「どんな辞典?」 「赤ちゃんの名づけ辞典て書いてるカバーのない本」 「あぁ~アレね。チョモに訊いたら?」 「なんでチョモ?アレはココのことわざの横にあるハズやねんから、チョモに訊いたトコロで…」 「あの辞典はチョモが知ってる」 なんなのだろう、この揺るがない自信。 私は隣の部屋へ移動して聞いた。 「あんたさ、赤ちゃんの名づけ辞典てかいてるカバーなしの本に心当たりあんの?」 「あ~アレな」 「なんで知ってんのよ。アレはヒー坊の部屋の私の本棚にあるはずやのに。なんでヒー坊はチョモが知ってるってことを知ってんねん?」 「アレなら捨てたで?」 「なにっ?!アレすんげぇ大事な本!てゆぅかアレがないと今すぐたった今いま、いま困るし、代わりはナイんだけど!自分のぢゃない本を勝手に捨てるなっ!!どうしよう…どうしよう…私の本が…本当に今すぐ困る…名前が必要…あぁ…」 「ネットで調べたらなんぼでも出てくるやろ、名づけ」 「アホかオマエはなんもわかっとらへんなっ!名づけはネットより本!ページ繰らなアカンねや!しかもあの本がいろいろ調べた中で一番優れてる本やのに…なんでひとの持ち物を勝手に捨てるんやっ!持ち主の意見を聞かなあかんやろーがっ!!!あぁ…もぅ絶対売ってないわ…あんな古い本もうないわ…ブックオフでもないわ…もぅダメだ…私の脚本が…28日までに書けない…絶望的やな」 「ほらよ」 自分の本棚の強化ガラスの扉を開け、チョモは赤ちゃんの名づけ辞典を投げてよこした。 「隠し持っとったんか?なんで捨てたと嘘をついた?なぜにゆえにヒー坊はアンタが知ってることを知ってんのや?なぜアンタら兄弟がこの辞典の在り処を同じように把握しとんのや?」 そうか…敵はヨソにだけでなく身内にもおったか。 思い返せば私がライターを職業として意識し、書き始めた年齢は14才だったではないか。 つーことは16才のチョモや15才のヒー坊が書き始めてもおかしくはないわけだ。 ただ、油断していた。 どう考えても理数系であるチョモが書くはずはないと高をくくっていたのだ、私は。 コミュニケーション障害で学校緘黙症のヒー坊は書くより先にすべきことがあると高をくくっていたのだ、私は。 そうだ、忘れてた。 ひとは人生の岐路に立った時、書く。 吐いて捨てるほどいるライターの中で、それを職業に出来る人間は〆切と枚数とテーマが守れるかどうか。 200枚の原稿を60枚に出来るかどうか。 その作業を継続出来るかどうか。 ただ書くだけなら、誰でもするさ。 いいか、覚えておけ息子どもよ。 原稿10枚てのはな、5枚分の文章を10枚に嵩ましするのではなく、30枚の文章を10枚に要約することだぞ。 百々の仇打ち 産みの苦しみ
by yoyo4697ru980gw
| 2013-02-18 22:02
| +ミルニング+
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