カルミンマスター

お気に入り廃番現象という個人的見地からみてとても悲しい現象が、ある。

それを好物だと言う人間がひとりでも居れば製造中止にしないでおくれ!

ま・ひとりの声って大勢の声に掻き消されるわけだが。

「お気に入り廃番現象」とは、好きになった商品があれよあれよと店頭から姿を消す現象の事をいう。
廃番決定が先か気に入るのが先か因果関係ははっきりしないが、好きになった途端、入手困難に陥る商品もあるので「廃番決定の最終処分値で投げ売りされている商品を手に取って気に入った」可能性もあろうかと思う。しかし人間とは不運が続くと考え方が卑屈になるもんなのか、あまりに自分が気に入った商品がバッタバッタと消え去るとそのうちに「ごめんよ…私が好きになったばっかりに…」という気になってくるから不思議である。好きになった物っつったって全部が全部、製造中止になっているわけでもないのにね。

しかし、私のお気に入りは幼い頃から続々と姿を消し、たまに復活してはまた消え、たま~にマイナーなスーパーで見かけたりもするが、おおかた姿を潜めてそのまま消えてしまう。

メロンホワイトというあったかい飲み物が姿を消し、シソ茶も消えた。
コーヒービートやコーヒーガムも一時期完全に市場から行方をくらませていた。
キシリトールタブレットグレープフルーツ味なんてホンマに商品として存在してたんかと思うほどのスピードで店頭から姿を消した。あまりの早さにこの商品を知らないというひとまでいる。メントスと同じようなパッケージ方法をとったラムネ状のキシリトールタブレット。食べ過ぎると下痢になってしまうが、ついつい食べ過ぎてしまうほどの妙味だったので私は甘んじて下痢を受け入れ、食べていた。おそらく「食べない」ことが選ばれた結果あれだけのハイスピードで廃れたのだと思う。
食べ物だけに止まらず、クレンジングオイル・シャンプー・ローション・クリーム・UV…コスメの研究を何十年としている私が気に入り、方々でこれがイチオシのコスメだとフいてきた商品の7割は廃れているかモデルチェンジをしている有様。一番最近の廃れコスメは、某通販会社が発売している漢方系下地で、これはよいかもと思って注文したが過去2回とも商品が手元に届かないという自体が発生している。商品の製造が中止になったためである。同じ商品を2度買おうとして、2度も製造中止により届かない、という経験をするとさすがに「いいなぁ~と思ったダケで製造中止に出来るパワー」をとうとう手に入れたんぢゃないかとさえ思うようになる。
怨み深い誰かが私を雇って憎い相手を懲らしめようと企むというビジネスが成立しそうではないか。依頼だから仕方なく私は、雇い主が嫌うようなおひとを心底好きにならなくてはならぬ。最初のうちはそう簡単に好きなれず、苦労とか挫折とかすんのかな。でも元来惚れっぽい性格が功を奏してコツをツカむ。私が好きになったばっかりにそのおひとは、姿を消すのだ。忽然と姿を消す。これまでのお気に入り商品同様、私の預かり知らないルートで行方不明になるので、アシはつかない。しかし私だけはわかっている「私が好きになったばっかりに」効果。でもこの仕事って、守秘義務があるから。…なかなか辛い職業である。着てはもらえぬセーターを寒さこらえて編んぢゃう私、職業病かしら。
雇い主は自分の手を汚すことなく憎い相手が姿を消してくれるし、私は想い焦がれるダケで任務完了なので、契約はスムーズなことと思う。時給換算でやるのか日給月給かってトコで意見は割れるかもしれないが、私は時給換算で構わない。がしかしメンタルメンテナンス料は別途請求する。

この「お気に入り廃番現象」に心を痛めている私が大好きなのにもかかわらず、廃れずにロングヒット商品として君臨しているカルミン。電車に乗っている時に食べようとしたら、ヒー坊がたかりつつこう呟いた。
「カルミンってさぁ…開けたら全部食べちゃわないとアカンってトコがなぁ…とっとかれへんってトコがなぁ…ケース入りとかで売ったらええと思わへん?」
「ええと思わへん。ケース入りにしたら高くなるぢゃん。駄菓子は安くてナンボやからな。スタイリッシュになって値上げしたなんか愚の骨頂ってカンジ、駄菓子界では。」
「ココさぁ…紙の筒じゃなくって…ガムのヤツみたいなのにしたらええのに…」
「必要ないな。カルミンマスターの技を教えてやろか?」
「なんやねんカルミンマスターて?」
「そやなぁ…カルミンを思うままに操れる人間『カルミンマスター』どう?カルミンを何十年くぅてるとおもっとんや?そんじょそこらのカルミン好きとは年季がちゃうねん年季が。好きの度合いがちゃうねん。」
私は、カルミン一族のいちごカルミンを出した。余談だが、カルミンはブルーのフツーのミント味のカルミンが一番おいしい。というより、それしかおいしくない。
「カルミンが携帯に向かないっておもてるみたいやけど、こんなにピッタリで携帯出来るおやつは他に無いやろなぁ…それもこれもこの紙の筒がポイントやねんから。」
「え~…」
「ひとに差し上げるのにも衛生的かつ効率的かつ紳士的。相手に確実にカルミン1コだけを渡す。しかもゴミになる物は一切、渡さずにね。やって差し上げましょうか?」
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まずはこうゆう風に、1粒分の嵩、下から押し上げる。
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銀紙部分をツツーとめくる。
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このまま「どうぞ」と差し出すと…
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相手はつまんで持って行く、と。
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さて、4粒ほど食べましたらもう一旦しまおうか、という気分。
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では、逆から下向きに押し込みましょうか。
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こうなりますね。
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紙の外装を折り込みます。
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ほうらコンパクティ。

再び食べ始めようという時に、折り込んだ箇所がぐちゃっとなっていましても気にすることはございません。
伸ばして下から押し上げてごらんさい、ちゃ~んと銀紙部分はツツーとめくれるんでね。
押し上げる時の力加減をあやまると、銀紙部分がダブったり中身だけが押し出されたりとヘタをこく結果となりますので、回数を重ねて押し上げる力加減を手に覚えさせましょうね。カルミンマスターになるためには場数をこなさねばならんのです。
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by yoyo4697ru980gw | 2011-02-07 00:08 | +mender!+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA