冬のおたのしみ

盆踊り会場のにぎやかし「ボンブー連」の危機が間近に迫っている。
いくつかの自治会長様よりオファーを受けるまでに成長した我がボンブー連のメンバーは、基本的に「その日に予定がない中学生」で構成されているため、夏の週末に予定のない若者を捕まえることほど難しいモンは無く、試合後そのまま学校指定ジャージで途中参加するなんてな熱き魂を持った中学生は、我が子チョモ以外にはいない。

「来年…再来年…私の夏は寂しいひとりぼっちやなぁ…」
だって来年、チョモは受験生。年子のヒー坊が再来年、受験生。勉強するとかゆ~んだろうなぁ…私のようにはなりたくないって言ってるし。
やってきたことの大半が楽しいねけどなぁ私は。
学はナイけどそないに生き難かったこともナイねけどなぁ私は。
「さびしいから太鼓に手を出そっかなぁ…」
私たちのエクササイズボンブーは「前後のペアになって左右対称に飛び跳ねる」か「通常の3倍速で櫓の周りをグルグルする」というパターンである。「どっかのポイントで前後が入れ替わる」という小技をキかしていたり「後半の疲れたタイミングでこれでもかと声を張る」という無茶をするためにド派手で、それゆえ「にぎやかし」としてお呼びがかかるわけだが、このスタイルは最低限2ペアの4人が居てこそ盛り上がるという人数勝負なトコロが大きい。
「アンタたち来年…受験よなぁ…冬のおたのしみとして始めて、アンタらが受験に現をぬかすようなら太鼓を考えてもなぁ…保険として打っとこかな…いや…ぼっちでもあと5年はエクササイズで…うぅむ…」

太鼓叩かへんかぁ~? とアニィに夏に誘われて、夏の間に重い腰は上がらなかった。
だって…叩いたら踊れないぢゃん。
出会いは神社の盆踊り。太鼓を叩いているアニィたちはよく見る私たち親子を櫓から「アレは親子かきょうだいか」という二択で賭けをしたんだって。「いやいやあの仲の良さは親子やで」「い~やいや二日間あんのにいっつも一日目しかけーへんやん、夜、出歩かれへんのちゃう?きょうだいやな」
その答え合わせを神社で本人確認という方法で問い合わせたアニィたち。
「自分らよぉいろんなトコで見るけど、きょうだい?親子?」
「親子」
「やった~ほらな~っ!」
親子に一票入れてたおっちゃん、ビールGET。
「ありがと~自分らが『親子』ってほうにかけとってん、おっちゃん。ビール手に入れたわ~っ!」
「お役に立てて何よりやわ~」
こうしてその後、何度もアニィと盆踊り会場で顔を合わすうちに太鼓同好会会長をご紹介いただいたり、会長の家を地ベタに描いて教えてもらったりと、外堀が固められていったのだが夏の間はやはり腰は浮きもせず。
だって…踊りに忙しいもの。叩くと踊れないでしょ?

アニィの息子エッティがチョモの同級生でしかもおなじクラスだという偶然まで発覚したので、新学期に「エッティにどんな感じで太鼓の練習をしてるんか探り入れてきてよ」と言ったら後日、ケータイ番号が手書きされたアニィの名刺がやって来た。
「いつでも電話していいってよ?」
「コラ…。エッティから間接的に聞きたかったのに。名刺ならもう持ってんねん、ケータイの番号も知ってるし。だたアニィ本人と話すと『太鼓を叩く』前提で進んぢゃうやんか…私はまだエクササイズでエキサイティングやねん。だから息子の口から聞くというワンクッションを…」
「逃げ道をつくんなっっ」

冬だけ太鼓を叩いたら、ダメ?と一応きいてみたら「そんでええね~ん」とかる~く言うアニィ。それに付け込んで「ほんまかいな~じゃぁ行くわ~~っ♪」と返事をして太鼓を打ちに行ったのが10月だったかなぁ。
会長に基本のキを教わる。
一緒にするとツられてわけわからんくなるから、ひとりずつ叩いて練習。
チョモが叩いている間は、バチで自分の足を叩いて練習。
夢中になりすぎて、足、大変なコトになってしまった。
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時間が経つほどに腫れ上がる足。
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[カ]より[ドン]が多いことが、太ももからわかる。
身が持たないんで超高級品[宮太鼓]を作成。
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バチは軽くてめちゃ丈夫。
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どうでしょう、二尺二寸に見えてきたぁ?
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…見えたとしたら眼科に行きよし、目ぇ悪ぅおまっせ。
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サイズが「洗面器(小)」に見えたら正常だけど。

しかしこの立派な[宮太鼓]も私たちのボルテージの前にひれ伏した。
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あっつー間に壊れてしまったんである。
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「最高級品なのに…けやきって書いてるのにおかしいなぁ…」
「書いただけやろっ!」

「あれは二流品だった…だってアレがなかったもんね、鋲。今度は、鋲をちゃんと打とうっと。」
「打てんのっ?!」
「打てるよ、簡単簡単。」
「どやって?」
「油性マジックで」
「描くだけぢゃねーーーーかっっ!」
「しゃ~しぃのぅ…職人のウデがモノを言うんだよっわからんもんは黙っとけ…さてと…今度こそ最高級宮太鼓でも作るかねぇ…」
「今から?!」
「今から。材料を厳選してきたからねぇ、100円で~。」
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「100均か~~~~~~いっ!」

「あ、これは違う違う。材料のついでに買ったヤツ。」
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「あ、これもちゃうヤツ。のどあめ。」
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「これもちゃうねん、ゆずのどあめに凝ってるから、最近。」
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「あぁコレも関係ないねん、仕事で使う油性マジックやからコレは使ったらダメ。」
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「関係ないヤツばっか出てくるやないかっ!!」
「コレは根付けの紐が切れてたからついでに買った」
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「ついでのほうが多いねんっ!何も残ってナイやないかっ!」
「残ってるで?」
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「メインの厳選素材。やっぱ白にしなかったから壊れたんだねぇ…」
「色が原因みたいな言い方すなっ!」
「バチが食べ箸ってのもちょっとねぇ…天ぷら用菜箸にした。」
「結局、箸やんけ。」
「袋を下げるタイプのゴミ箱と~、定番のゴミ箱と~、テープで作るのね~♪職人の腕を見せたろさっ!」
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「材料の殆どがゴミ箱やな…」
「見て、この配色。ピンク×黒。小悪魔姫系二配色!」
「知るか~っ!」
しゃ~しぃのぉ…作りもせんヤツが…

皮面完成
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鋲を打つ職人の道具マッキー!
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いざ!!
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雰囲気が大事だから台座の幅調節に使うのは江戸打ち
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さぁ好きなだけドンドン・カ・カ!!
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座って練習するのがベストポジション
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by yoyo4697ru980gw | 2010-11-03 22:53 | +YOU WIN!!+ | Comments(2)  

Commented by ささやん at 2010-11-04 11:22 x

足いたいいたい;;;
Commented by MA at 2010-11-05 23:05 x
これを「体で覚える」と言います

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