あ・コレ500円。

「見てよコレ。」
「何が?」
休日にミズオと大阪へ遊びに行きヘップの中でライダースジャケットを見まくって私は、自分が着ている似非ライダースジャンパーのポケットのファスナーをみせた。
「ア・ガ・ラ・ナ~イツっ!」
「何コレっ?!壊れちゃったん?!」
「ぉん。ファスナーの掴むトコが割れちゃった。こっちも、みる?」
私は反対側のファスナーも上げてみせた。
「シ・マ・ラ・ナ~イツっ!」
「なんやねんソレっ!どっちも?!」
「ぉん。このジャンパーのポケットはオープンになっちゃったんよねぇ…。だからと言って不便ではナイねん。ただ閉まらないってダケやからな?ポケットに入れたモンが走ったりしたら落ちやすいやろうけどさぁ…」
「入れんかったらええねんもんなぁ?」
「やろぉ??やから困ってんねん。このジャンパーめっさジャストサイズやねんやんかぁ?私、Sより大きくてMより小さいってゆぅ中途半端なサイズやから、ライダース買おおもてずっと探してんねんけどバシっと合うモンがナイのよ。コレ10年近く着てるから買い替えてもええとおもてるし、多少高くても結局は長く着るしな?出せんねん。…でも、これってさぁ…『もうダメ!』って言えない壊れ方してるやん?『ジャストフィットしてる』っていうメリットがさぁ…『ポケット閉まらねぇ』っていうデメリットに勝つのよ…困るわぁ…。結局、このまま着続けてんねけど…。決して高くない、決してそこまで着倒すような値段の服とちゃうねんで?それはわかってんねんけどなぁ…」
「あ~…でもわかる、わかるよ?」
「ちっ…社長令嬢にわかるわけねぇだろーが。」
「わかるって!社長令嬢ぢゃナイってばっ!!」
「わかるわけナイぢゃん、この貧乏人の『メリット重視』っていう感覚。社長令嬢やんか、社長の一人娘やないか、しかも一人っ子で。」
「それはそうやけどー。社員は少ないんやってばー。」
「あ・私も、パパは社長。でも社員はゼロ。それを世の中は『自営』と言う。」
「じゃぁまぅちゃんも『社長令嬢』やんかー。」
レイジョウだと?どこぞに家出する令嬢がおるんぢゃ。条件が揃えば夜逃げも出来る社長令嬢…いねぇよ、そんな令嬢。

「わ~メガネメガネ。」
私はやっサンよりも、メガネが無いとダメ。
「あ~メガネメガネ。」
「まぅちゃんそこまで慌てんでも…」
「私のまつげを甘く見んなよ?ゴミ・虫・紫外線、何でも入れる、フ・セ・ガ・ナ~イツっ!」
「まつげ、ナイもんなぁ?」
「無い。あ・これ500円。」
「やっす!」
「昨日、三宮でこーてきた驚きの500円。」
「関西のおばちゃんって安いモンの値段はソッコーで言うよな?」
「言うねぇ。『コレどした~ん?買った~ん?』『ソレ100円。』やで。安いモンは値段で返す、それが返事やから。」
「500円て安いなぁ…」
「おされなマチ神戸で500円て、安すぎるで。1000円のサングラスを失くしてんけど、それからずっと探してたけど見つからずで裸眼やってん。もう虫もゴミも入りまくりで、たまらず三宮行ったついでに買ってみた。それがさぁ…なんつーの?フィットする形ってのがあるわけよぉ…」
「またぁ??」
「そう。失くしたヤツ1000円やねんけど、3日くらい探してん。オーナーに『見なかったですか?』とかメールまでして。ほんでバイトに呼ばれたからその日も、心当たりを探してな?そしたらオーナーが、そこまでして探すんやからよっぽど高価なんやろう、っておもたんちゃう?『どう?メガネ見つかった?』って心配してくれて、忘れ物が届く場所まで探しに行ってくれてん。結局、なかったんやけどな?『あれなんですけど…まぁ…1000円なんでココまで探す代物でもナイんですけどね…』て言ったら『1000円?!めちゃめちゃ安いやんっ!』てあまりの安さに驚いてはったわ。オーナーは眼鏡をオーダーで作るひとやからな。そん時も『決して高くない、決して高くないんです…、まったく高価でないんですが…今までで一番、かけた感じがフィットしてたモンでどうしてもアレがよくて…1000円なんですけど探し出したいと思う理由がちゃんと私にはありまして…1000円なんですけどねぇ…それはわかってるんですけど…』て。」
「…ぅう~ん…わかるような…気もするけど…」
「ちっ…社長令嬢のオメ~にわっかるわけねぇだろっ!」
値札に関係なくフィット感を求めてるミズオにはわからねぇだろうが。「1000円でこのフィット感?!」というこの盛り上がりよう。この「辿り着いた」感。あの「探し当てた」感。
「ぅう~ん…まぅちゃんて…なんかいろいろ難しい。…なんか、わからん。」
「わかる、てゆぅたやないかコラ。」
「いやいや、わかんねんけどー…。なんか、わからん?」
「どっちやねん。」
「いや、わかる。わかる、わかる。」
「ふん…わからんくせに。」

「な~まぅちゃん、プリ撮らへん?」
「ええよ~」
「コレにしよ~」
「…デカ目が自然だとさ。あ~~~・なぁ??一回、目ぇおもいっきり見開いてさ?鼻も開き切ってさ、口も?どこまでどのくらいどんだけ自然にデカくするもんか、みてみぃひん?」
「ええよ?…て、まぅちゃん。全部は、やめような?全部はイヤや。2回くらいヘンに撮るのはええけど、まともなヤツも撮ろうな?」
「何やねん、その注意事項。一回、目ぇ見開こうって言ったダケぢゃん。」
「だってまぅちゃん全部をヘンに撮りたいって言うやん。」
「はっはっは~あんたぁ…よくご存知で。」
「な?わかってるやろ?」
「わ~かってるねぇ~っ!」
社長令嬢のくせに。
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by yoyo4697ru980gw | 2010-03-25 01:01 | +開楽館+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA