パンのハジはつまり耳

作ったら作っただけキッチリなくなる「間違いなくフツーのサンドイッチ」あまるコトも催促されるコトもないこのサンドイッチを私は、頃合いを見計らって作る。それがどんな頃合いかと言えば「パン粉が必要になったら」である。私がサンドイッチを作るのは、その時に切り捨てるパン耳をパン粉にしたいから作るのである。だからフライの材料になるような食材が金曜日にセールだと広告が予告していたら、火曜水曜あたりでサンドイッチということになる。
しかし朝がパンだと腹モチが悪いようで、我が子たちは朝ごはんに白米を所望する。そしてサンドイッチはデザートでありおやつである。ごはんの合間にサンドイッチをつまむので最近では量が必要になってきた。だからって量を作ると今度はパン粉が増えすぎる。

そこで、パンの耳フレンチトーストというのを試しに作ってみた。前の晩にフレンチ液をバシャバシャで作っておく。卵のおかげで「やっとこツナギ」になるくらいの大量の牛乳を入れてベースにするフレンチ液はバシャバシャ。そこにちぎったパン耳を入れて一晩でジュルジュルと吸わせるのである。砂糖をたっぷりと入れてあるので甘いバシャジュルのフレンチトースト種は翌朝、たっぷりのバターでカリカリに、所々を焦げる一歩手前で焼きイれる。
これがすこぶるウマかった。今まで作ってきたどの「パン耳おやつ」より好評。ジナーなんてめちゃめちゃおいしかったから朝ごはんはコレでいいと言ったほど。パン耳を揚げてキナコで食べてみたり、混ぜ込んでタルト生地にしてみたりと色々やったが、なんぼでも食べられるメニューとは言えず、量が消費できなかった。しかし今回のバシャジュルフレンチトーストは、かなりの量のパン耳が無駄なく消費できるハケっぷりである。

「あのパン耳のフレンチトーストさぁ、一番おやつとしてよかったから定番にしようと思ってるんやけどどうもネーミングがバシっとイかないんだよねぇ…耳のフレンチトーストやから『ミレンチトースト』て仮に呼んでみてるけどどうもなぁ…何かない??」
ココちゃんマミィに教わった「バターニンジン」の作り方をレクチャーしながら、私はチョナーを名付け親に抜擢。
「水ってどんくらいって?」
「水パパ~って、てゆぅてたで?とにかく全行程『チン』でやってるって。茹でてんちゃうの?てきーたら『チン』やて。やから『蒸しチン』で茹でてる的なコトちゃうん?」
「え?じゃぁ、水はかぶるくらいで?」
「いらんいらんいらん、水パパ~やゆぅててんから『ちょっと水気がある』とか『水かけた』くらいの量やろ?」
「じゃあ『水チン』のあと、なんて?」
「何回、言わせんのよ。『水チン』のあとで『砂糖チョチョ、塩チョ、マーガリンをペ、チン』や。」
「ホンマにそんな風にゆぅてた?あのオカンが?」
「いや…『チョチョ』とか『ペ』とかは言わんけど…『少し』とかそんなやったと思う…そのヘンは感覚でやってよ。」
「砂糖と塩とマーガリンやねんな?」
「そうそう。ミレンチトーストのネーミング、どうしようか?」
「ハレンチトーストでええやん。」
「ハ、ハ、ハ…ハレンチトースト…ハレンチ…いいねぇ。何一つハレンチではないけども、パンの耳だけのフレンチトースト。なんとなくハレンチかぁ…恥知らずな感じで…ええやん。」
「最初『水チン』だけやんな?その後で、砂糖?塩?マーガリン?」
「やから~…『水チン』『ハレンチン』の2回にわけんねん。」
「ハレンチン?!」
「全行程レンジでチンして作るメニュー。…それが、ハレンチン。」
「ハレンチ、てどうゆう意味?」
「知らんでゆぅとったんかいっ!んー…まぁ…恥ずかしい、てコトかな。大胆だったりすると『ハレンチ』ってコトになったりするかな。」
「他人に言われることやろ?『ハレンチやな~』って。」
「そやなぁ…でももうあんまり言いはしひんかなぁ…自分から言ってかないとね、ウケ狙ってみたいな『ハレンチに参りますよ』とか?言われることはもうなさそうやけど。若い世代には死語に近いやろ。」
「でも何か恥ずかしいことあったからって、自分で『わぁ~ハレンチぃ~』とは言わんのやろ?」
「ハレンチの持ってる意味合いがな、使ってるひとの度合いによるからな。どの程度を『ハレンチ』と呼ぶか、みたいなことで。」
「恥ずかしかったらハレンチなんやろ?」
「だいだいが『なんてハレンチな』て使い方をしてるひとは、エロい事に対して、て意味で使ってる。」
「そうなん?」
「そうやなぁ…例えばおばーちゃんくらいの世代のひとが孫が彼女と手を繋いで歩いているのを見たら『なんてハレンチな』って言うかもしらんけど、手を繋いでる本人たちはハレンチぢゃないやろ?私らが他人のひとでカップルが手を繋いで歩いてるのを見てもハレンチとは思わないけど、目の前でキスしたら手を繋いでんの見るよりはハレンチぢゃん。」
「あぁ、ハレンチやなぁ。」
「だからハレンチは『なんてハレンチな』って言うひとが、どう感じるかの度合いによる。」
破廉恥、て言葉自体の意味としては「恥を恥とも思わない」ってコトやけど、ハレンチのイメージとして「こっちが見てて恥ずかしい」ていう感覚があるんだよね。見られてるひとはどうとも思ってナイの。
だから意味合いとしては「ハレンチトースト」で正解かも。喰ってる私たちはどうとも思ってナイぢゃん、貧乏たらしくパン耳をフレンチトーストにしてそれをウマいウマいとオススメしてね。だってウマいんだもんホンマに。でも、朝「めっさウマいからやってみ??」と作り方まで詳しく教えたイノッキとカイAは、ぜんっっっぜん喰い付いて来なかったよなぁ。
貧乏舌が満足したハレンチトースト。
なんてハレンチな。
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by yoyo4697ru980gw | 2010-02-22 15:12 | +knowing+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA