ガムの入れモン

「おはようさ~~~~ん…」
朝練休みの登校時間が噛み合わずここんとこ朝に姿を見せていなかったイノッキ久々つかまえて、ご相談まがいのほぼ指令を下す。
「アンタさ、有志集めてよ。私のために。」
「なんやねん、いきなり。」
「これまでの私のおもてなしに感謝して、私にガムの入れモンを買ってあげてもいいなぁ~て思うようなコ15人、有志募ってプレゼントしてぇな。」
「ユウシってその有志?」
「そう。ガムの入れモンが欲しいねんけど、それ1575円もすんねん。」
「なに子供たちからカツアゲしようとしとんねん。」
「アタシぃ、チョモが今まで家に連れて来た友達は、たいがい手厚くもてなしてキたでぇ??ここらでプレゼントでもしてみぃひん?まずカイAやろぉ?イノッキやろぉ?ミズオで3人分カタいな。先輩も入れたら15人くらい、いるやろう?ひとり100円でさ。」
「500円くらい自分で出しぃや。」
「働いてないのにガムの入れモンに500円なんか出したくねぇよ。」
「じゃぁ誰も出したくねぇよ。」
「も~も~も~…」
私、今まで見返りを要求したことなんかないぢゃんかよぉ~。これがはぢめての見返りぢゃんかよぉ~。
「どんな入れモンやねん、それ。」
「粒ガムを入れてなぁ…ほんでガチャポンで出てくるヤツ、ええやろ?」
粒ガムだったら何でもええ、ってトコがポイントね。専用のガムぢゃない、ってトコがいいのよ。それをプレゼントされたいのよ。自分で買ってまではいらんけどプレゼントされたらテンション上がる品物ってあるぢゃんか、コレ、どストライクでその類だよね。
「エエやん。自分で買えよ。」
「も~も~も~…」

「イノッキにさぁ、ガムの入れモン買うのに有志集めてよって言ったのに、アイツ断りよんねん。アメちゃんあげたりしてんのに、いっこうに集める気配がナイんや。周りに呼び掛けるのにはイノッキが適任やから選任したのに。まったく。もうヤんなっちゃう。」
私は休日、むーちんにグチった。
「何よ、ガムの入れモンって。」
「こんなんでな?ほんでココんとこに粒ガム入れてな、ほんでこやってこやってやると、ココに出てくるヤツ。ええやろ?」
「いいや?全然。」
ジェスチャーでの説明がむーちんには響かなかったようだ。
「あーあ、買いに行きたいなぁ。欲しいなぁ。」
「なんぼすんねん?」
「1575円。」
「たっか。」
「やろぉ??でもソックやったらもっと安くで買えると思うからソックに買いに行きたいねん。売ってるかどうかがわからんけど。おもちゃのコーナーにあるって踏んでんねん。」
「おっ、行こう。」
ソック、というキーワードはむーちんに響いたようだ。なぜならば、私がソックに行くということは、行っている間にむーちんはPKで時間を潰しておく、という別行動が約束されているからである。べつにそんな約束がなされているわけではないか、そうゆうことになっているとむーちんは勝手に思っている。ギャンブラーむーちんは殆どビョーキだから、PKに行ければ理由は何だっていいの。
「パチンコに行くお金なんてないしな、行かんとこ。」
「俺、持ってんねん。」
「なんで?」
「隠し持ってて~ん。」
いざとなればギャンブルに使える金を隠し持っている、ってトコがもうかなりのビョーキ。そして今まさに使えるとなると、じっくりと隠し持ってきたことを簡単に吐いちゃうトコロ、ギャンブラーのギャンブラーたる所以。ギャンブルに使うお金は「生活のため」とかの勘定に入ってナイんだよね、だいぶ末期症状。でもなかなか死なねぇこのビョーキ。だってどっかからお金が降って湧いてくるって考えてるから。お金を失っても失っても、すぐに魂だけは回復しちゃうのよねどうゆぅわけか。「俺…もうパチンコやめるわ…」うん、聞き飽きた。

「じゃぁ、行こうか。…ハイ。」
私、手を出す。むーちんに。
「何や?」
「私たちが、買い物をするお金。」
「えーーーー?するーーーーん?」
「せへんのやったら行く必要ないねから、べつにええねんで?家でゆっくりしょ~か~。税金とか払わなアカンのん、知ってるやろ?」
「わ~かってるよ~ぉ…」
「わかってんねやったらええねん。…ハイ。」
「買い物…すんのぉ?」
「するよ。めっさする。…ハイ。」
「… …はい(泣)」
イエス・イエスイエス、一万円。
「ヘイポー、な~に食べよっか~?ミスドって口ぢゃないしな~♪」
「ボクも~♪今日ミスドって口ぢゃな~い♪マクドって口でもな~い♪」
「あ~そう・そう♪もっとイイもんって感じ~♪」
「やんな~♪」

「あ~~~~買ったんやぁ?」
「買った。」
有志を一人、募って買った。おもちゃ売り場で見つけられなくてスタッフの人に「あの~粒ガムを~…」て説明してたら、もう「粒ガムを」でウンウン頷いて「こちらです。」って。商品に着くまでに適切な説明しながら歩いてたぞ。「ガチャガム、という商品ですね、こちらです。」粒ガムを~だけでこんだけスムーズに案内できんねんから、相当の人気商品なんぢゃないか?ガチャガム。私が気に入った商品はおおかた廃番になってきたが、これはその心配もなさそうだ。
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「一個、ちょ~だい??」
「…おめぇ…注意書きが見えんのか。」
そう言うと思って事前に注意ねぇ、書いといた。
「泥棒が多いからな、私の周りには。…あ・いいよ、一個ずつ。今日ゴミの日ね、花壇の前のゴミね、5袋くらいあるからよろしく。」
労働するなら、泥棒とは呼ばないから。
今後の差し入れは粒ガムでよろしく。
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by yoyo4697ru980gw | 2010-02-20 22:47 | +開楽館+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA