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最近チョモの口調が、すんごく実弟ターの口調に似ている。普通に会話をしている時はそうも思わないが、私のワガママに突っ込む時の口調がおっそろしくソックリだ。私がターと一緒に暮らしていた時のターの年齢にチョモが今、近いからだろうかとも思ったが、私はターの中学生・高校生時代を知らない。小学生の頃のターは私に従順だったので、ワガママに突っ込むことなどなかった。ターが小生意気になったのは大人になってからである。…グレるの、遅いな。
ずっと地元人であるターとチョモとの関わりは、赤ちゃんの時に里帰りした1ヶ月間くらいと、幼稚園の時に宮崎に住んだ約2年間、3~4年前に里帰った正月の1週間…いや2週間…、それのみである。赤ちゃんの時と幼稚園の時の記憶はまずないであろう。たま~に、私がターと電話している時にチョモが居れば電話で話すこともあるが、殆どチョモが居たことはない。 しっかし、今、ターが私に突っ込むように、チョモが私に突っ込むのである。その度に私はチョモに言うのである。 「その言い方、言う速さ、声も選んでるフレーズもタイミングもほん~~~~~~~ま、ターにそっくり。」 「そう?」 「わぁああぁあ~その返しも、めっさター。」 だ~はっはははーく~くっくく、け~けっけっけ、んがんが、はぁー…。 「はぁ~そのやる気無く終わるバカ笑いも、ソックリやな。」 「な~にゆぅとるかぁーーーーーっ!」 「わぁあああぁあ~!その言い方、その叫んでいる風にゆぅてるくせに声を殺したその口調、そやって言う言う、ターも。気持ち悪いな。」 「だ~れが気持ち悪いぢゃーーーーーっ!」 「あ~言う・言う。」 顔が老けてるね、てゆぅたら「だ~れが老けてるぢゃーーーっ!」て言う言う。 普段、全く接点が無いのにどうしてこんなに似ているのだろう。 それが血縁である証拠なのだろうか。 「ハイ、まぅちゃん・まぅちゃん。」 こないだチョモが、何を思ったのか私をそう呼んだ。普段は私のことを「まぅ」と呼び捨てである。 「うぁ…どうしたんや…き…気持ち悪い…」 私は一切、教えていない。ターが私のことを「まぅちゃん」と呼んでいたことなど。ターはお年頃になり、自分が姉のことを「おねーちゃん」と呼んでいないことに気が付いて矯正した。今では私と電話で話す時でも「おねーちゃんは?帰って来んと?」などとサラっと使いやがるが、親戚一同、ターに対して「おねーちゃん」で私が導き出せるとは思っておらず、「アンタ、まぅちゃんにきーてみね?」と言われる始末である。所詮、ぬしゃの恥ずかしい過去は消せんのだ。 「アンタ、ほんーーーま、ターが言ってるみたいやからな、やめてくれ。」 あのコはホンマ、こなしてもこなしても私のことが大好きでねぇ…。「でも、こなされても(泣かされても)まぅちゃんのこと好きじゃろう?ってきーたらアンタ、『うん♪』って…ゆぅーーーーの。んっもぅ、どんげむぜこっか~(どんだけ可愛いか~)!まぅアンタ、もうターのことはこなしなさんなよ?」て、たしか中学の時にイネさんに言われたんだけどサ、ほら私って、小さいコの嗚咽号泣が…好きじゃない??「ひっく・ひっ・ひっ・うっうふー…ぅ」てゆぅね、あの最後の振り絞る声?たまらんっ!てげむぜーっ!! チョモと違ってターはすぐ泣くヤツだったから、こなし甲斐があってねぇ…。そしてすぐ泣くヤツだったターは必ず「か~み~さ~ま~ご~め~ん~な~さぁああぁああああぁ~い~…」と最後には神に詫びた。その恥ずかしい過去も、生涯、消せんだろう。兄と私はその最後の懺悔が行われると「デた~~~~~っ!!」ちゅぅて喜んだ。ターこなしの最終目的はソコだったのでデるまでは決して「きょうだい喧嘩」の手を緩めなかった。強情にも神を出さない日などは「もうそろそろ謝っといたほうがイイんぢゃない?」と誘導したもんだ。…ごめんよター…こんな姉で申し訳なかった。神様…ごめんなさぁあああぁい、デ・た~~~~~っ! だからチョモの口調がターに似ていると、とてつもない復讐をされそうで怖いのだ。 私は中学生の時にヒマさえあれば「怖い話」をして遊んでいた。私が怖い話ばかりしているという噂は上級生にまで広がり、昼休みには先輩の教室に「怖い話」を携え出張までした。 その「怖い話」の中に、こんな物語があったのだ。 ある夫婦に子供が産まれたが、母親の不注意から顔に火傷を負わせてしまい、その日から母親は子供を家に閉じ込め他人の目に触れないようにした。近所の奥さんが「お子さんは何歳になられましたか?」と訊いても、母親は病気で入院しているのだと嘘をつく。子供が小学校入学の年齢になった。今までは家に閉じ込めてきたが小学校へ通わせなければならない。もう嘘をつき続けることは出来ない。そんな時、子供が「遊びに行きたい」と言う。どこへ行きたいかを訊けば「ボートに乗ってみたい」と言う。母親は湖に連れて行きボートに乗る。子供は無邪気にボートから身を乗り出して湖面の水をバシャバシャと飛ばしている。その我が子の背中を母親は押してしまう。子供は母親に湖に突き落とされ、溺死してしまうのだ。 数年後、夫婦には第二子が誕生した。何の事故も起こらず無事に育てることが出来、母親は近所の奥さんがたに我が子を自慢して歩くほどだった。子供が小学校へ入学する年齢になった。子供が言う「遊びに行かない?」。そうね、どこに行きたい?子供は答えた。「またボートに乗ろうよ。」ボートに乗ったことなんてあったかしら?と思いつつ母親は湖に行き、一緒にボートに乗った。湖面の水をバシャバシャと飛ばし遊んでいる我が子の背中を母親が微笑んで見つめていると、子供が振り返ってこう言った。 「ママ、今度は落とさないでね。」 ぎぃやぁああぁあああああっ!! この「怖い話」は、当時の中学生の間で物議を醸した。 その後の母の反応は? その後の母子の関係は? 第二子は産まれた時から知っていたのか? 知っていながら言わずにこの日まで暮らしてきたのか? 第二子に第一子がとり憑いているということか? 第二子はわかった上で言っているのか? 「またボートに乗ろう」って言った時にはもうアヤシイ。 湖は一緒の湖なのか? 母よ自分がしでかしたことを今の今まで忘れてたのかよっ。 なんで行っちゃうんだよ、湖に。 なんで乗っちゃうかなァ、ボートに。 この「怖い話」は「予想がつく」という流れで話しがトントントンと短い間に進んでゆくのがミソである。第二子が小学校へ入学する年齢になり「遊びに行かない?」と誘うくだりでは、第一子が小学校入学の頃に「遊びに行きたい」と言ったこととダブり、かなりイヤ~な予感がする。「ボート」と言うキーワードが出てきてそのイヤ~な予感は「これからデスヨ」の心構えに変わる。母親と第二子がボートに乗った時、聞いているほうはコワイ結末を想像するのだ。 湖から第一子が出てきて第二子を引きずり込むんじゃないか。 第二子が母親を湖に突き落とすのではないか。 ボートが転覆?二人とも溺死? あんだけの心構えがあったにも関わらず、引きずり込まない、突き落としもしない、ボートは無事、溺死はしない。 できればそっちのほうがマシだった。呪い殺したりしてくれたほうがスッキリと怖かった。 なんしか第二子が「お兄ちゃんを突き落としたでしょ?」なんてなことを探ってきたり、「ボク知ってるの…お兄ちゃんをココで…」なんて脅迫してきたりするセリフを言うのでなくて、「ママ」と呼びかけて「今度は落とさないでね」と「お願いする」ということが絶妙に恐ろしいのだ。このようにもってキたウマさに感動すらする怖さである。じゃぁそのお願いをするために遊びに行こうって言ったのか?落とされなかったらそれでイイのか?母親は自慢の息子をどうするよ?持続性恐怖、尾を引くウマさ。 第二子が第一子と確実に「血で繋がっている」ということが強烈に恐怖を呼び起こすという作用をもたらしているのではないか。「呪われた一族」というような血塗られパターンの恐怖なのだ。「血縁関係にある」という事実は、個人ではどうすることも出来ない「サダメ」みたいなモノがあって、意識することも無く自然とそれに従い導かされたかのような不思議さを感じさせるところがある。 私の中学時代のクラスメイトで「離れても離れても最終的に戻る」という関係でずっと未だに連絡の途絶えない女子が居る。中学の時の部活が一緒になって以来、本当によく喧嘩をし仲直りをしまた喧嘩をし、という関係だった。成績のよかった彼女は先生もススめるほど進学校に行ける学力であったが、勉強と部活を両立したいという考えから、私にとっては「ココしか道が無い」という基準で受けたアホ学校を受験。就職するための下準備・私の唯一の道「商業科」ではなく、受験年の2年前に2クラスだけ新設されていた進学メインの「国際経済科」に受かった彼女とは、高校の3年間も共に同じ学校に通うことになった。 私たちは勝気な性格がよく似ていて十代の若かりし頃など、互いが「相手に合わす」ということを決してしなかったのでその都度、激しい喧嘩となり絶交。しかしどうゆうわけだか、行くところ行くところで彼女と私は偶然に出会ってしまう。むろん絶交中なので互いに避ける。避けるが二度が三度、三度が四度となれば「…もういいよ…仲直りしようよ…」…そうしようか。となる。私たちはいつだって、避けることに疲れ切って仲直りをするパターン。そんな彼女と「何回も喧嘩するんだけど結局、戻るんだよねぇ…」なんつって大人になってから話したことがあった。 私が帰郷した際にウチに寄った彼女と、そこにたまたま私の父であるタカボーが居合わせ、彼女との会話の中から大至急の確認事項が浮き彫りとなった。 「ん?オマエのかーちゃん、ダレソレか?ほならオマエのばーちゃんのナニナニがダレソレやろ?オマエ、かーちゃんに確認してみ?」 彼女が母親に電話で確認すると、「へ?じゃぁ、まぅちゃんのばーちゃんがサヨさんってコトは、まぅちゃんの父親はタカボー?!」という確認が取れ、タカボーが言う。 「オマエら親戚や。ま、だいぶ遠いけどな。」 との衝撃の事実が判明した。 「ええええええぇええぇええぇえぇえーーーーーっ?!」 私たちは二人、出会ってから十数年もの間、まさか血縁関係にあるなどとは思いもしなかった。私の田舎なんて親戚が多すぎてもう誰がどのくらい他人かなんていちいち覚えていられない。だから見知った人はすべて「親戚」ってコトになっている。血の繋がりなんてあってないようなものなのだ。しかしそんな田舎の中で彼女だけは、はっきりと「他人」と言える存在だった。それは、私も転校生で、彼女も転校生だったからだ。「もともとの地元人」ではないということが私には、彼女に対して「他人」を強く感じさせたのである。 「見て…鳥肌が立ってる…」 「やめてよ…私も鳥肌が立ってんだから…気持ち悪ぃなァ…」 “祝日サスペンス劇場~血族のオミチビキ~”トリハダモン。 だからって何が変わるでもないのだが、ちょっとした気色の悪さを味わった。避けても避けても出会ってしまったあの頃…喧嘩しても喧嘩しても…血が私たちを近づけた…逆らえん。 この感覚がいずれ年老いた時に、おばーちゃんが口にするように「こんだけ離れちょっても…やっぱ血じゃねぇ~…」と微笑ましく思えることであろうか。その日が来るのはいつだろう。 「まぅちゃん…あの時の300円…返してね?」 チョモがそう言いはしないかと、気味の悪さに恐怖を今は感じるのだが。 ター…かつあげてごめん。 神様、ごめんなさい。もう時効でしょ許してチョ。
by yoyo4697ru980gw
| 2010-01-30 00:15
| +開楽館+
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