どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

ふ~りゅ~

来る日も来る日もひとりぽっちで、暖房も照明もTVもラヂオも無しで、コツコツと段ボールをカラにした。軍手の片方がコッチの段ボールから出てきてて、一番下の段ボールからもう片方が出てきた時には、ボリューム調節がバカになったかという音量で「ビンゴ~ゥっ!!」と叫んだが、その雄叫びが部屋で響くことすらもなかった。どの隙間から逃げていったよ、私の声。サビシ~くなって階下に降りてみたサ…メールでもキてないかなって思って。キてたねぇ。「くら寿司」からで「980円美顔器が更に進化!」てなメールだった。美顔器どころの騒ぎぢゃねぇよ、化粧する気もなくて素顔で行ったがな三者面談、寝癖もあったがな。開けても開けても段ボールが減らなくってよぉ…「メイク」っていう作業まで増やす気もなかったがな。
この単調な作業を私は3週間ばかし続けている。段ボールを開けては整理して収納して掃除して段ボールを潰してはまた掃除。いい加減、アきた。途中で買い物を挟むけど、買っている物は押し入れ収納BOXだったりハンガーラックだったりする。結局、引っ越し荷物に携わるばかりで非常出口もなさそうだ。今年最後の『もみじの会』が18日にあり、それに1ヶ月ちょいぶりに参加したことくらいだろうか「他のことをやった」と言ったら。息抜きのつもりで「時間を作ってでも行きますっ!」と参加の意を表明して行くと、クリスマスパーティを兼ねた茶話会で、私の中では1位2位を争う苦手さであるケーキが振舞われ、抜くはずの息を思わず呑んだ。しかしソコはイっとかないと…礼儀として完食。この量は私の「ケーキ2年分」に相当した。

「今まで住んできたどの家よりも落ち着かんな…」
住んで三日と経っていないのに、むーちんがそう感想を述べたフルハウス。
「…そやなぁ…広いからやろか?」
「…ちゃうやろ。」
「…うん、ちゃうなぁ。」
広さでゆぅたらむーちんの実家のほうがなんぼか広いし、そこに同居していた頃にはフルハウスで感じるような落ち着かなさはなかった。この「落ちつかなさ」の正体はハッキリ・クッキリ、25年は消せないものであろう。
「まぁ…そのうち慣れてくるんちゃぅう?」
「…慣れんけどなぁ。」
ん・同感だ。その正体は「ザ・責任感」である。これからの住宅ローン・これからの水道光熱費・これからの維持費・これからの暮らしが、主の肩にズッシリと重くのしかかっているという落ち着かなさだョ。その額が、今までの賃貸とは桁違いなんやろぉなぁ…というソワソワ感だネ。今まで以上に「おカネがないっ…!!」て感じることのリアルさが手に取るようにわかる落ち着かなさだョ。暖を取れば金が飛び、電化製品をまとめ買いすれば口座から金が落ち、来年になれば取得税を工面せねばならんという、じっと手を見ちゃう切迫した現金の減りが精神的なダメージとしてキちゃってるんだネ。働けど働けど稼いでも稼いでも我が暮らし楽にならざり…てな気分の落ち着かなさがたっぷり25年間。…宿題…やったか?
2月だョ!!税金~徴収~っ!!タッタラタッタ・タ・タ・タ~♪タン・タン・タララン・タ~ン…多い~っすっ!!

さて、経済的な面での落ち着かなさは金が無いことには解決しないのでもう諦めるとして、実際の生活に於ける落ち着かなさというものを探ってゆきたい。

建具が入っていないから

もともとこの家には、ほぼ全ての押し入れに襖がなかった。前の住人が押し入れに襖を入れない主義だったからである。最初からなかったのに加え出入り口の襖も取り外し、壁を壊したのがリフォームの初期段階で、今はとりあえず住める状態にはなっているものの、棟梁が他の現場へと無期限でお行きになってしまわれ一時中断しているリフォームingなフルハウスでは、仕切りという仕切りが「最小限」なため風がビュ~ビュ~と吹き抜ける。空港の、助成ナントカとかなんやらの制度で、この家には各部屋に大変省エネなエアコンが備え付けてあるのだが、エアコンの温風よりもここ3日間ほど寒波のほうが勝っている。さびーさびー。とにかく暖を取るためにとおコタを急いで現金で購入したので懐もさびーさびー。よって休日でも食事を作っている私は、今までの生活のリズムが狂って狂って落ち着かない。

慣れていないから

実はコレが最大の「落ち着かなさ」ではないかと思っているのだが引っ越してからというもの、ここ十数年間の頻繁な引っ越しに持ち越しで使ってきたいろいろな家具・電化製品の買い替えを行い、負の財産とともに我が家に積まれたのは『取扱説明書』である。
電化製品の行きつく先とは、ドコなのだろう。風呂や冷蔵庫やTVやオーブンレンジは一体ドコに向かっているのだろう。
まぁ~しゃべるしゃべる・鳴る鳴る・説明するする、手取り足取りやで。
『取扱説明書』を熟読しそれを口頭で噛み砕いて説明するのは、今まで私の仕事であった。男が3人もおってからに私はTVとビデオの接続からチャンネル設定から(しかも自動設定で合わなかったチャンネルを手動で合わせるというややこい微調整である)パソコンのLAN設定から、ゲーム機接続・時間設定・タイマー予約・ラヂオの周波数まで探るのである。ナイよなぁ…男所帯に於いてこの女の役割はナイよなぁ…。ビデオカメラで撮った映像を編集するのも私だし、デジカメで撮った写真をプリントするのも、年賀状を画入りで作るのも、私だ。まだTVが前のままだった時に、録画したい番組があるからと「明日までに録れるようにしといてな~」とむーちんはかる~く、ゆぅた。私が朝っぱらから設定の何かをいらっていたら、登校前のイノッキが言う。
「オトンにしてもらったらええやん。」
「…あんなぁ…この家で一番の機械音痴がなぁ…オトンなんや。」
「え…っ…   …そぅなんや。」
ん、間が開いたゾ。私は、よ~く聞くのだ。PTAの役員で何かしらの文書を出さねばならない、手書きで下書きしたものを「主人にパソコンでやってもらうわ~」と。運動会でビデオカメラを回しているのは男性で、「機械」と名の付く物は携帯電話から何から「主人にやってもらうわ~」なのだ。オーディオに凝っているご主人がいろいろと次々に買い替えちゃって大変だとか、車にナントカを付けたやらでわけわからんトコを押してしまいそうで怖いとか、そうゆう悩みも度々、聞く。私にはそのような大それた悩みはないが、ちょっとした疑問はある。むーちんが「親父のケータイ何番?」と私に訊くのだ。むーちんの実父の番号である。むーちんは37年間、三男である。14年間ヨメである私は、おとーさんのケータイ番号なら諳んじることが出来ると言うのに。こないだ、もしやと思ってむーちんのケータイを確認したらやっぱりなかったので、おかーさんの番号をむーちんに赤外線であげた。もちろん「むーちんの母」の番号。むーちんはきっと赤外線受信の仕方を知らないだろうから、ひとりで送信しひとりで受信した。そして「さっきむーのケータイにおかーさんの番号を赤外線であげといたよ。」と報告したら「なんで?」と言われた。…だって、あなたの母だから~。

「風呂のやぁ…電気なぁ?アレって段々明るくなってへん?」
「…そんなシャレた演出はしてないと思うで?普通の電気やろ…ちょっと暗めの。」
「そうか…じゃぁ目が慣れていってるだけかぁ…」
しかし皆が「やっぱだんだん明るくなっていっている気がする」と言うので、それまで洗面の明かりを煌々とつけドア越しに浴室までNECのホタルックを届かせて入浴していた私は、洗面の明かりを消して浴室の明かりだけで試してみた。オレンジのぼんやりとした明かりである浴室は、確かにだんだんと白くはっきりとした明るさに変化している。
「…昨日、洗面の電気なしで風呂に入ってみたんや…。アレ、明るくなっていってるなぁ?」
「だからずっとそうゆぅとるやないか。」
「何が狙いやろ?最初から明るいほうが嬉しいのに。…『癒し』かな?」
…明かりの最初がぼんやりしているってコトに何の意味があるのか、ってのが先にキちゃって全く癒されんのやけど。…なんで最初、暗いんやろう…。暗くてなんかええことあんのかなぁ?
私はこのように「コレで何かええこと、あるぅ?」を基準にフルハウスのキッチンや風呂やトイレに疑問を抱いている。
「…トイレで時間がわかると、何かええこと、あるぅ??」
トイレ滞在時間なんてさほどぢゃないのに、そんなに時間が知りてぇか?トイレットペーパーホルダー、リモコン一体型で時計表示があるけれど。
「…うぅん…学校に行く前にウンチしたくなって~『今、何分かな~』て思った時にいんちゃう?」
「…あぁ、そう。んじゃ、ちゃんと時計、合わせとくか…。1分2分のズレなら許せるやんな?」
「…えー…遅刻しちゃったらどうすんねーん…」
遅刻ギリギリまでウンチすな。15分のうちの1分程度の遅れなら走って取り戻せ。

「洗面の鏡さぁ…?『くもり止め』っていうスイッチあんの知ってるぅ?」
「知ってる。」
「あの鏡がくもったこと、あるぅ?」
「ある。」
「あんの?!いつ?!」
「今日。」
「何してたらくもった?」
「風呂上がりにくもった。」
「えっ?!『くもり止め』使うほど?!」
「いいや?」
「…意味ねぇー…」
これが「使えるスイッチだ」と実感出来る日は来るのだろうか…時季的に今くもらんでいつくもんねん。

フルハウスの風呂は、よくしゃべる。「追いだき」を押すと「追いだきを開始します」と言う。追いだきを、開始させるつもりで私は押した。まさにそのつもりがあって押している。そうして欲しくて押したのにわざわざ追いだきを開始する旨、知らせてくれる。追いだきには、危険が伴うのだろうか。また、「自動」というスイッチで湯を入れると、「もうすぐお風呂ができます」と言う。お風呂、作ってたんかいっ!と最初は突っ込んでいたが、これはプレサインでそのすぐ後にメロディが流れ「お風呂ができました」とおっしゃる。
「この『もうすぐ』ってお知らせ、いるぅ?『ちょっと前』を知らせて何かええこと、あるぅ?できた時の一回でええ思わへん?『もうすぐ』を知らせてる意図がわからんねけど…『もうすぐ』サインでもう服を脱ぎ始めてもええってコト?そこまで出来たてに入りたいひとがいてんのんかいな…」
このお知らせ音声を消すこともなく毎日、『もうすぐ』サインと『今まさに』サインを立て続けに聴き続けているのだが、この音声があまりハッキリとした言い方でないために、聞き流していると聞き間違う。
「…今、『お風呂ができていた』って言わへんかった??」
「つい、うっかり?!とっくに出来てたのに、忘れてた?!まァうすうすな…もう出来てんじゃないかとは思ってたけどね、こっちは。」
風呂の自動スイッチはたいがい「これから夕食を食べ始める」という頃に押す。すると、夕食を食べながら皆の話が盛り上がっている時分に丁度『もうすぐ』サインが発せられる。
「…今、『もうすぐ仲間に入ります』って言わへんかった??…わかった!このちょっと前に言う意味がわかったで。風呂、かもてほしんちゃうか?いっつも私たちばっか盛り上がってっから。」
「どやって入んねん、仲間に…」
「…密かに。ほら、お風呂ができていた、ぢゃなくて『すでに仲間に入ってた…』て言うねん。いつの間にっ?!やな。ちょっと怖い。もうすぐ仲間に入ります…すでに仲間に入ってた…どうやって?どうゆうふうに??どこに入ってた???」
「反応して欲しいん?まさか?」
「そうとしか考えられへんやん。『もうすぐよ』『もうすぐかぁ、たのむでっ!』みたいな励ましが欲しいねんね。パターンが増えていく設定やねん。『もうすぐって言ったでしょう?』『もうすぐなんだけど…』『いつもいつももうすぐだと思ったら…大間違いなんだからね…もうっ』声優、誰や。」
ツンデレぎみね、風呂。湯をはるだけでイイんだからね…もうっ。

「わぁ~~~~~~…見てぇ~~~~~~…なんと風流な…。」
引っ越し当初、風呂上がりに段ボールが山と積まれた居間に座り、さぁこの段ボールのどれから手を付けるか…何からどうするか…と考えながら私はその山を見上げた。まだハンガーすらとりあえずの数本しか無く、ジャンパーを脱いでも段ボールの上に置くような状況。
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「見てごらんさいよ…この位置に座って。ココからあの窓を見上げると月が…」
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なんという状況に合わん優雅さ。…詠むか?

師走にも 居間から月を眺むれば 転居手続き 忘れや忘る

このフルハウスに慣れるには、セカセカせんことやな。
ボチボチゆるりと、やな。
月のひとつでも見上げてな…ふ~りゅ~…

…ゆぅてる場合かっ!
何もなくてもセカセカする年末やぞっ!
なんてなことを言いつつも、もうゴミ収拾も年末年始の休みに突入するんでね、荷解き作業も一時中断。
ほ~りゅ~っ!
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by yoyo4697ru980gw | 2009-12-25 01:01 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)
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