憎めん九助やのぅ

おばーちゃんが選んでプレゼントしてくれる「おやつ」の中に以前、入っていた「九助」というクッキー。
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どうやら、シリーズであるらしい。
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袋には「高級クッキー」と書いてあるのだが、本当に高級そうなクッキーである。
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味も高級でまことにおいしい。
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「クスケ」なのか「キュウスケ」なのか、入っているクッキーが洋風なのに和カラシのキいたネーミングである。
置屋の下足番、九助。草履、懐であっためておきやした大旦那様。…ん、ご苦労だったねぇ九助。ご苦労だったねぇクスケ…ご苦労だったねぇキュウスケ…。クスケでイくか。そのほう、呼び名はこれからクスケでまいるぞよ。
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このクスケに今回、ゼリーが入っていた。
「なぁ…『高級クッキー』って書いてるけど、どう見たってゼリーぢゃない?」
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「それさぁ…クスケの袋におばーちゃんがバラのゼリーを入れたんちゃう?」
「全部、一緒ちゃうか?種類。おばーちゃんがバラで買うゼリーって、あれやん、具が入ってるやつ。味がいろいろあるやつ。それに…これ…開けた形跡はないで??またこうやって止めるか??めんどくせぇ…。このテープって『あ・ガッチャン』みたいな特殊なテープカッターみたいなヤツに専用のテープ入れるタイプやで?そんなん持ってへんやろ…」
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「でもおじーちゃんとか、持ってそうじゃない?探せば倉庫にありそうやで?」
「ないないない、大工さんの持ち物ぢゃないもん。店やってるひとの持ちもんや。あ…農家にもあるわ。」
「おじーちゃん、野菜作ってるやん。」
「あれは趣味や。出荷はせん。」
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「だって、原材料名、見てみ?小麦粉・砂糖・ショートニングやで?思いっきりクッキーの材料やん。いっぱい入ってる順に書いてあんねやろ?3番目くらいまでがおおかたの材料やろうから、これでゼリーはでけんで。その次までいこか?マーガリン・バター・卵。これでゼリーが作れたらこの会社、お菓子作ってる場合ぢゃないで。もっと他の事やったほうがええで、その技術を使って。」
「言えてるなぁ…この材料でゼリー作る、ていう技術をゼリーに使ってることがもったいないわ。」
「やろぉ??やからクスケの袋におばーちゃんが買ってきたゼリーを入れて『あのコらにあげよ~』やんか。」
「そうは思えへんねけどなぁ…」
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…いや?違うぞ。
注意書きを見たまえ。
九助ですから、上記原料の含まれていない時もあります。
九助が…どうなの?
クスケの誕生秘話、身の上、存在意義、性格、出荷形態、何も知らないんだけど。クスケの何もかもを知っていること前提の注意書きではないか。「九助ですから」て言われてもぉー…。

あぁ~そうそうそう、あんたはんもよぉご存知の九助ですわ、下足番の。はよぅから丁稚としてたいそう働き者で、読み書きには多少の覚えしかございませんが、性格は竹を割ったように真っ直ぐで、おいしい高級クッキーを食べては「おっかぁに食べさしてやりたい」と言い言い、涙をホロと流しましてねぇ。ほん~~~まに親孝行なヤツですわ。ワテとていつまでも身ぃが動くトシやあらへんから先々のことを考えますと、九助を下足番で置いておくのも、もったいないことやなぁとはおもてますねで。クスケもウチとこに来て長いさかいにねぇ、ワテの目ぇのゆき届かんような事でも、置屋のことならみぃ~んな承知しとってやで。下足番だけやのぅてああ見えて、細かいことまで出来ますねんで。半玉よりよっぽどお客はんの好みを知っとってや。そやから頃合いをみてなぁ、番頭あたりに就かしていろいろを任そうかとも思うんやけど、ひとつだけクスケのアカンとこがありますねや。どうも、丼勘定でかなんわ。小麦粉の旦那に砂糖の女将、こないだはあれは…西洋からのお客でショートニングはん言いましたやろか?マーガリンのおねぇさんゆぅとったかいな?あ~そやそや、バターのおとぅさんや、ゆぅてやったか?こんだけのお人のお座敷やのに、クスケに任してみたら「ゼリーの間」やて。ほんまにねぇ…根はええコやねんけどねぇ…なんしか、クスケやさかいに。まぁ皆はん、気ぃのええお人やから?クスケのすることやさかいーゆぅて?大目に見てくれはってんわー。あぁ見えてごっつぃ皆から可愛がってもーてんねで?そこはそれ、ほら、九助ですから?

前の時にフザけて「キュウジョ」って呼んでたけど、ホンマに「キュウジョ」なんちゃん?
お菓子の卸問屋で端数の出たお菓子の在庫管理に頭を抱えていた。
そんな卸問屋が9社あった。
数も半端で在庫処理のためにお得に買い取ってもらうような量でのセットは作れない。
どうしたもんか。
そこへちぼりが名乗りをあげた。
「どうでしょうね個人向けに。一般家庭をターゲットにした数なら出来ん事もナイでしょう。『安定した商品ではありませんよ』ということを前提に、しかしだからこそ『良質のモノがお手頃価格で』をウリにするってのは。味を知ってもらえば不定期販売にしても、固定客はツくと考えます。やってみましょう。」
こうしてちぼりは、半端高級菓子の在庫管理に悩む9社を、救助すべくシリーズを考案しましたとさ。

「それでですねぇ…このシリーズのまぁ…あとはネーミングなんですけど…」
「この商品が消費され続けるならば…在庫管理に頭を抱える我々9社も助かりますからねぇ…」
「9社を助けるこのシリーズに…望みをかけて…」
「9社が助かる…9社を助ける…これが救助の一袋…九助??」
キュウジョか?!
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by yoyo4697ru980gw | 2009-11-06 15:36 | +開楽館+ | Comments(0)  

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