実りの秋

実るほど頭を垂れる稲穂かな
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重い…重いぞ…重そうだ。ギッシリ詰まってる。
伊丹は不思議なマチで、住宅街に突如「一区画だけ田んぼ」とか「一区画だけ森」とかがある。「遊園地」と名付けられた、公園よりも狭い遊園地があったりもするが、その遊園地は遊具の少ない公園である。やたらめったら「春日神社」もある。「春日神社で」とだけ聞いても、ウチ近辺でも既に2つはあるので一体ドコの「春日神社」のことかはサッパリだ。

そんな「いきなり畑」とか「いきなり池」が出てくるここいらで、「いきなり稲」が育っていた。すごく近所だが、実るまでそこに植えてあることに気付きもしなかった。おかしいな、しょっちゅう通っていたハズなのに。
この稲を見て、イネさんのことを思い出した。呼び名に共通点があってというわけではなくて、イネさんに稲エピソードがあるからである。

イネさんは市内のド真ん中くらいに住んでいるので、田舎と言えど開けた場所で生活をしている。歩いて行ける距離にスーパーも薬局もファミレスもカラオケ店もあるので、暮らすのに不自由はない。イネさんがソコに引っ越した当初、私たちはイネさんちから車で15分くらいの所に住んでいた。我が子たちはまだ就学前で、週末には泊まりに行ったり平日には私だけがイネさんちにタムロしたりなんかして、頻度としては一緒に住んでいるくらい通いつめていたのだが、そのイネさんのマンションの隣が一区画「いきなり田んぼ」になっていた。しかし、この「田んぼ」が裏にある駐車場の横で、普通に生活していてはその変化に気が付かないのである。来客用の駐車スペースが2つあって、そこに駐車出来た時には死角になって気が付かない。来客用スペースが満車で、路駐をした時にだけ目に入るのである。イネさんは、基本的にその頃、私が来れば車で買い物に出るといった感じで自分で車を運転することは殆どしなかったし、車で出かける予定があってイネさんちに行けば、私は正面玄関に車をつけた。歩いて出かけるイネさんは正面玄関から出るので、裏の駐車場横の田んぼを見ることはない。

そして秋、私は来客用駐車スペースが満車だったので路駐をしてイネさんちを訪ねた。くつろいでいるうちに、車で出かけることになったのだろう、私たちはそろって裏の玄関から出て路駐している私の車へと向かった。そうしたら、田んぼを目にしたイネさんが突然に叫ぶのである。
「わぁっ!いつの間にっ?!」
「へ?」
「稲刈りが終わってる!!ココ、稲が実ってたんだよっ!!」
「収穫したんやろうね。」
「も~~~~楽しみに待ってたのにぃ…。植えた時から知ってるのに…稲を植えてるわ~て思って見たし、こないだ見た時まで実ってちゃんとあったのに…刈ったんだ…もうちょっとかなぁ~まだかなぁ~ってずっと思ってたのに…何の連絡も来なかったけど?」
「え?知ってるひとなの?」
「いいや?知らないけど?何の関係もないよ。」
「じゃぁ連絡あるわけないぢゃんけ。」
「んもーう…ひとこと言ってくれれば手伝うのに。」
刈ったことねぇだろっイネさん。稲刈りなんて機械で刈るんだぞ、手で刈るのははじっこの四隅に残ってるヤツだけだぞ、手伝うまでもナイぞ。全く知らないひとの田んぼで知らないひとが育てている稲なのに、青々とした時分から見守っていたら収穫メンバーとして加われると思っていたらしいイネさんは、連絡もなしに稲刈りが終わっていたことを残念がった。せめて稲刈りの作業をしている所を目撃したかったのだろう。実った稲まで見届けたのに、今いきなりなくなっていることが衝撃だったのに違いない。稲って一日で刈るもんだしね。ウチのオトンの実家は農家だったので米を作っていたが、たいがい新米の時期には古米・古古米くらいまで目にするほどの量があった。そんな規模の田んぼでも、稲刈りは半日ほどで終わった記憶がある。だって機械で刈るからまァ天日干しのはざ掛けは端折るとしても、脱穀や乾燥や籾摺りとかやんなきゃなんないし、とっとと刈らないとあとの作業が詰まってしまうのだ。脱穀後の藁で『わらロール』という『小山ロール牛バージョン』みたいなスィーツを作る場合もあるし、農家は稲刈りに時間をかけてはいられない。だから機械で脱穀しながらの稲刈りを午前中に終えてしまい、乾燥機で乾燥している間に昼ごはんみたいな、そんな流れだと思う。「いきなり田んぼ」の規模なら30分もしないうちに稲刈りは終わったことだろう。朝のテレビ小説を観ながら朝ごはんなんて食べてたら、終わってるね。NHKの朝の連続テレビ小説、アレってなんであんなに観ちゃうのかな。通勤時間が15分で9時出社、てひとはつい観ちゃってんぢゃないかなぁ。時間的にもちょうどイイからなぁ8時15分から15分間って。内容も、そんな時間に観るストーリーとして「やわらかモン」で出来ている、人情ベースで食べたものの消化もよくなりそうだしね。いろんなことが起こるけど、まァ総合的にみて「まったり」「ほのぼの」してる。ま・その朝の15分間を見逃しちゃうのが、私だが。絶対に観たい!!てわけぢゃないと見逃しちゃうんだよねぇ、テレビって。でもNHK連続テレビ小説に限っては、チャンスはあるよね。昼にもっかいやってっから。

それにひきかえ、監視でもつけていないと見逃してしまうのが「いきなり田んぼ」の稲刈りである。
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はァ…いつの間に…。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-10-15 10:09 | +開楽館+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA