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義務教育というのは午前9時の時点で暴風警報が解除されない場合、休校となるようだ。警報は「大雨」や「洪水」や「波浪」ではダメである。「暴風」でなければ。
兵庫県に台風は、滅多に上陸はしない。南国宮崎で台風の直撃を受けて育ってきた私は台風のさなかに家出をしたことがあり、今でもそれは中学の時の同級生ニーナマが、当時の私を知る人たちが集えば「笑い話」として出してくる。台風のどさくさに紛れて家出をする癖が…あったからねぇ…。しかし兵庫県の台風被害はいつもとても小さい。どさくさに紛れて家出が出来るほどてんやわんやとならないので、私は兵庫県に越してきてから一度も家出はしていない。台風でトタンがいったんもめんのように空中を飛んでいるのを兵庫県で見たことがないし、増水した川に一升瓶や畳が流れているのも見たことがない。だから、8日の「暴風警報により自宅待機」という状況は珍しい出来事であった。6時にもならないウチからテレビ画面にかじりついている我が子たちは、暴風警報が解除されませんようにと祈りながら、その時を待っていた。7時の時点で解除にならねば自宅待機が続き、9時までに解除されねば休校になる大チャンスである。暴風域を抜けるか抜けないかのキワドイ位置に移動してしまった台風がちょっと気を利かして戻って来てはくれまいかと「あと1時間、あと1時間だから、お願いっ!」と台風様にせめて足踏みするよう念を送った。「あ~と40分♪あ~とよ~んじゅっぷんっ♪」からカウントの声は高まり、「あ~と15分♪」「あ~と6分♪」「よっしゃ~~~~~っ!!!!!」と休校決定に沸いた12分後、阪神の暴風警報は見事に解除された。 「間に合った~!間に合った間に合った間に合った~~~~っ!!こっちのモンや~!!!」 何十年かぶりの強力なヤツだったらしい台風はむーちんの傘の柄を折り、 階段の看板を枠だけにして、 休校という置き土産をして去った。 インフルエンザで休校、台風で休校、そして代休、休みすぎだろうよぉ。どうすんだよ授業…ただでさえ学習レベルが低いってのに。ウチは勉強に力を入れた教育なんてしてナイんだから、学校でやんなきゃいつやんだよ。 「ミズオにメールして。サイゼリア行こうって。」 ランチに誘うとミズオからの返事は、学校に行くためにバス停にいる、と返ってきた。 は?なんで??休校ちゃうん???と問うと、高校は警報が10時までに解除されたらあるんだと。何回、断る気や私の誘いを…。作ってしまっていた2つの弁当を3人でわけて、私たちはサイゼリアへ軽食を貪りに行った。 「お腹が空いてるってわけぢゃないけど…何にしよう?」 「ボク決まった、コレ。」 「だけ?」 「うん。」 「一個ちょうだい?」 「ヤだ。」 ヘイポー、鳥の手羽先。 「私、ピザにする。」 「あ~いいねぇ~コッチのピザにしたら?」 「なんでアンタの口に合わせなアカンねん、コッチ。」 「あ~…僕…コレもコレも食べたいし、コレにコレも乗せたいなぁ…、あ・手羽先もええな。」 「じゃぁ、手羽先したら?そんで一個ちょうだいよ、アレしてみたいねん、名古屋喰い。」 「あぁ、ええよええよ。僕はヒィと違ってケチぢゃないから、2個あげる。」 「1個しかいらん。失敗したら2個目がほしいけど、1回で成功するから1個でいい。」 スポンときれいに食べる名古屋喰いを試し、成功したのでチョモにレクチャー。 「素手でイけよっ、なに紙つことんねん。」 「だってベトベトする。」 豪快さが半減するっつーの。 「グっと噛んでスポン、やから。」 「んふ?むふ?ふー?」 「なにゆぅとんねん?」 「おっほほーでけたでけた。」 命名『だぎゃぁ喰い』縦に引き抜いて食べるだぎゃぁ。 「なぁヘイポー、私に白ブドウをついできて。氷は3個な。」 「待って、これ終わるまで。ツーカンするまで待って。」 「いいけど…何してんの?」 「穴あけてる。」 「…貫通やな。」 オマエはギョーカイかぶれか。 「ハイハイハイ、カンツーカンツー、白ブドウついできて。」 「絶対コレ動かさんとってよ?」 「ハイハイハイ、わかってるわかってる。」 「触らんとってよ?」 「ハイハイハイ、触らん触らん。」 「じゃぁ行ってきまーす。」 「ハイハイハイ、とっとと行ってとっとと行って。」 「はい、今だけ氷4個にサービスしときましたんでね。」 「うすなるやん、いらんサービスすんなよ。」 「あ~ぁ、シナモンフォッカチオにアイス乗っけてください、ってゆぅてみたいハマグチみたいに。」 「オマエは…満腹中枢がイカレてんな…。デザートまで食べさすつもりは、ねぇから。」 私は「食べることが基本だから食べることにはケチるな」という実父の教えのもと、たとえ自分が一食を抜こうが育ち盛りの我が子たちを満足に喰わせてきたつもりだ。満足に喰わせてやるが、ザルの胃袋を持つチョモを過剰に喰わせる気は、ねぇ。 「あぁーーーっ!注文したいっ!シナモンフォッカチオとアイスで。お乗せしてもよろしいですか?もちろん。うぉお~!」 「フォッカチオとシナモンフォッカチオでチーズフォッカチオを挟んでプチフォッカを乗せてください。フォッカチオのみサンドですか?そうなりますね。 注文したら?」 「どんだけフォッカチオ好きやねん。」 「あぁ、じゃぁ味を変える?フォッカチオにコーンスープをぶっかけてペコリーノチーズをトッピングで。洋風ねこまんまでよろしかったですか?いかにも。 注文したら?」 帰宅したあとでウト~とまどろんでいたら、裏切り者がご到着。 「まぅちゃぁあ~ん?」 「入ってくんなよ。オマエはホンマにどんだけ断ったら気が済むねん、もう絶対にミズオはドコにも誘わんからなっ。」 「だって学校なんやからしょうがないやんかー…ミズだって行きたかってんからぁー…」 「じゃぁ来いよ、学校なんかサボって。しょっちゅうサボってるくせにっ!『サボりたいからまぅちゃんち行ってイイ~?』とか利用するくせになんで今日は行くねんっ!」 「だって今日はホンマ、メール届いた時はもうバス停やってんもん…。」 「知るかっ。学校、楽しくなってきたん?仲間、出来たん??」 「全然?出来てないし、楽しくないし、ほんーま行きたくないで。」 「行ったくせに。」 「だってー…ミズけっこう休んぢゃってるから…出席日数とかあるやん?」 「私でさえ卒業してんねんヘーキや、なんとかなる。」 「まぅちゃんは、不良やからな。」 「アンタなぁ不良不良ゆぅてるけど、アンタがおもてるようなそんな不良ぢゃないからな?私は。」 「わかってるよっただ悪かっただけやろ?反抗的で。」 「悪くもナイから。ただ学校に昼から行ってたってだけ。授業にも出たの、わからなかっただけ。点数がとれなかっただけ。」 「そんなんしててさぁ…出席日数とかって大丈夫なん?」 「大丈夫、ウチは商科やから。日数が足らんくても資格を取れば卒業できるの。」 「取ったんや…」 「取るに決まっとるがな。ただでさえ学校キライやねんから3年以上はいたくないよ。きっちり3年で終わらしたいやん。そのへんは計画的にな、取ってるよ。アタシ、やれば出来るコやから。久々にごはん食べてく?」 「今日、なにぃ~??」 「なすカレー。とか。」 「ぉお~!カレーってコトは洗い物は少なそうやぞぉ!食べていく~!」 「やった~、今日はラクチンコースや~♪」 「手伝う?とりあえずココの洗い物する?」 「する。」 「わかったー。」 「コレが入り切るような皿、4つ出しといて。」 「あ…ほんで次は『コレを盛って』て言うんやな?」 「よぉわかってるやん。」 「むむ…洗い物…少ないこともないな…なんか…」 「よぉわかってるや~ん。」 「あぁ~まぅちゃんちって落ち着くわぁ~♪まぅちゃんちがココぢゃなくなるのイヤやなぁ~、引っ越したらミズ今みたいに気軽に行かれへんようになるやんか~。」 「なんで?」 「だって一軒家やろぉ?入りにくいやん。」 「来たらわかるわ、ミズ。」 チョモがミズの心配を払拭してあげる。 「あーあんなぁ…ナンも変わらんで。古さはココと同じくらいやな。いや?向こうのほうがよっぽど古いかな。下はまったくココと同じカンジやな。上に部屋が増えただけや。」 「そうなん?じゃぁミズ泊まりに行くわ。」 「階段で眠らしたるわ。」 「えーーーせめて廊下にしてよ。」 「ダメ。廊下ベコベコしてるからアンタの重みで抜ける。」 「そんな家?!」 「そんな家。」 「大丈夫なん?」 「大丈夫やで、リフォームすっから。あ、アンタぁ?引っ越しの手伝いまでけーへんかったら、絶対いれんからな、ウチ。それまで断ったら完全出入禁止にすっからな、それは許さんで。」 「絶対行くって!引っ越しの手伝いは絶対するって!それは行く、絶対。」 「ほんまやな?」 「でも学校あるから、手伝えるんは夕方からやからな?」 「アホかっ!休みの日に丸一日手伝わんかいっ!!」 「あ・そうなん?」 「休みの日に、タンスをえっちらおっちら運んで。荷物入ったまま。重いよ。でも近いからやればできる。」 「荷物は出そうよ、抽斗は引き出そうよ。」 「出したらまた入れなアカンやないかめんどっちー。近いねんから、頑張りぃや。」 「ぅへーーーー。…最近むーさん帰り早い?」 「んーーー…まちまち。」 「よしっ洗い物するかっ!むーさん帰って来たらアカンから。」 男所帯で育ち人生がギャンブル的なむーちんは、女に対する免疫力が低下していてウチに女が居ると家の中に入られずに近所を彷徨う。小学生の頃からタムロすること6、7年のミズオ抗体でさえまだ出来ていないのだ。だから唯一、ウチに宿泊することの出来る私の友人コベときたら、超ド級のVIP待遇なんである。この事実に気付いていないだろうがコベよ、「むーさんってほんと無口やんねぇ」と言うが、ヤツはコベ以外の私の友人・知人には会おうともしないぞ。ついうっかり出会ってしまったとしたら挨拶はすると思うけど、それ以外のコミュニケーションを自らとろうとはなさらんだろう。私がちみへ書いている手紙へ勝手にコメントを寄せてみたり、ちみからかかってきた電話に出てみたりするむーちんは、かなり饒舌な状態なんだよ。むーちんは基本的に鳴っている電話は取らないから。私らを基準にしたらアカンのだよ。 むーちんが帰宅する前に、山と積まれた洗い物をせっせと洗うミズオ。…かわいいのぉ…勉強は出来ないけど。ヤれば出来るコぉやで…第一志望校には落ちたけど。 …ん?何だコレは。 「なんで片方だけ?」 どんなくつろぎかたやねん、ミズオ。落ち着くわ~って、ソレで落ち着いちゃえるから出席日数が足らんくなんねや。
by yoyo4697ru980gw
| 2009-10-10 09:49
| +YOU WIN!!+
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