どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

コージンさぁ~ん

関西と九州の生活習慣の違いというものを目の当たりにして、むーちんの実家で暮らしている時にびっくらこいたことは枚挙にいとまなしだが、そのひとつが、台所の天井付近に神棚があることであった。これがどうも火の神様である荒神様を祀っているということらしいのだが、なんせ天井付近にあるのだからその存在には気付かない。だって台所で上を向くのは換気扇のボタンを押す時くらいである。それでもちょこっとしか顔は上げない。実家の荒神さんが祀られている位置は、その換気扇に向かった時、後ろの右端になるのである。あたしゃ正月を迎えるまでその存在に気付かなかった。
「ああ、そやそや。まぅちゃん、お父さんにコージンさんやゆぅてきて?ガレージにおるおもうねけど…」
暮れの大掃除やおせち作りと忙しなくしている時にそうおかーさんに言われ、正直、『ナンの話かな?』と皆目見当もつかなかったのだが、とにかくガレージにいるおとーさんに『コージンさんや』と言ったらいいわけだな?と思い、それを伝えに行った。やってるコトを中断してまで呼びに行くところをみると、「コージンさん」に急ぎの用でもあるに違いない。
…あのぅ、おとーさん?おかーさんが「コージンさんや」って言ってましたけど。
…あぁ、はいはいはい、コージンさんな、忘れとったがな。
そうか…だいぶ親しいひとだな、コージンさん。幾度と連絡を取ったけど暮れの忙しさについ忘れてはってんな…年内にカタついてよかったヨカッタ。
おとーさんは、私が戻った台所へやって来て、私の横のイスをズズズークルっとやり、ウンショとそれに乗り、天井の神棚の掃除を始めた。…うわっあんなトコに神棚があったんや…って、コージンさんて、これ?か?…どうも、コレらしい。コージンさんて…人の苗字とちゃうかったんか…。

そのコージンさんが、荒神さん。自転車で行ける、清荒神。
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川沿いの道で行くと、突如「森」みたいなポイントが出てきたりなんかする。
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このまま参道入りすんのかな~と思いきや、車ビュンビュンみたいなポイントも通過。
「おおヒラケタなぁ~っ!」とか、言う。

でも基本的に「森」っぽいカンジ。神社を目指してんだし、参道に入るわけだし。
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チャリ初心者のヘイポーには結構な冒険。

自転車を停めたら今度は歩く。
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見よ、この完璧なフォーメーション。

自転車でもちょっとした遠出であるこの清荒神、実を言えば2年前には完全徒歩で来ているのである。5年生であったチョモとその友人兄妹と「ホンマの遠足」つーもんをしようぢゃないか、と創立記念で学校が休みの平日に、一応バテた時のために電車代を握り、おむすびも握って最後まで歩き抜いた。最後のひとりを自宅まで送って行った時にはどっぷりと日が暮れており、「遠足ってこうでなきゃ」という疲れを味わったのだった。子供の1年前というのは随分と昔の出来事のようであるが、「1年前」を33回ほど数えている人間にとっての「1年前」は、感覚的な時間としては「こないだ」くらいである。「ほら、ここに座っておやつ食べたやん?覚えてる?」の「覚えてる?」出来事が2年も前のハナシだったとは、考えてみるとそこそこ前の話になる。「1年なんてあっという間よ~」なんておばちゃんの口癖と、そうゆうことで年輪の重なりを感じたりするんだろうけど「2年」でこんなにあっという間よ。
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清荒神駅は、細長い。
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踏切を超えると、1.2キロの参道へ突入。両側にあるいろいろな店を見ながら「帰りに見よう、帰りに買おう、荷物になるとヤだし。」と言う。15分、荷物持って登り坂、ほんでまた15分、下ってくんのはしんどいからね。

本格的に参道に入る手前では自動販売機で腹ごしらえ、ということか。
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ラーメン・うどん・おでん…缶で喰いたいか?とも思うがちょっと魅かれる。…まだ気候が暑くてよかった…寒かったらつい手が出そう。いやいや「手を出したらア缶!」とかそうゆう意味ぢゃないんだけどサ、ポイ捨てはア缶よ。

湿っ気たっぷりの参道には、茶目っ気たっぷりのポイントもあるだで。
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使用する気も完全撤去する気もないようだ。
矢印のメッセージを拡大してみよう。
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で、どうしたらいいんだ?
どう解釈したらいいんだ?
続きがあるのかな??
「美人になりたい方!丑三つ時にココへ集合!!」
「美人になりたい方!が、昔ここで飲み物を売っていたんです。」
「美人になりたい方!の休憩所ですご自由にどうぞ。」

参道の途中にはちょくちょくこの投句用紙が置いてある。
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「ちょっと詠んでみようか~」なんて言いながら進むが、進んでいる間に句のことなんてすっかり忘れ、投句用紙が出て来て「あ・そやった、ちょっと詠むんだった~」と思い出す。用紙を取りだしたむーちんが「基本、七句みたいやで?」という情報をくれる。
「七句?!かなり詠むねぇ…。『ここらでちょいと一句』は詠めてもさすがに七句はすぐには詠めへんわ…」
日々の小さな変化に一句ひねるような、そんな雅な生活はしてないしなぁ…。月日は百代の過客にして…なんていろんなことに思いを馳せる間に、ふと白河の関を越えてみようかなどと思い三里のツボに灸まですえて旅支度なんてし始めちゃった松尾芭蕉でさえ、そんな折りに詠んだのは一句ぢゃなかったっけ。「そうだ旅に出よう…」というような心持なら七句くらいポポンと詠んでしまえる心情にあるかも知れないが、私は「そうだ…」と思いついたのが「清荒神に行こう」である。旅に出ようってひとには前々から旅に出たくなるような、漂泊の思いがやまなかったりだとか道祖神の招きにあっちゃったりだとか、そうゆう句をひねってみたくなる心情があるわけでね。もう参道に入っちゃった私は、「目的は終わった」くらいの放心状態に近いよね。

清荒神の手前のプレ清荒神みたいな御堂へ行ってみると、米をひとりひとつずつ取れというセルフサービス。
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無病息災の米だって。

着いた着いたよメイン清荒神。
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ん~~~見たことある、来たことある、何回も。

説明しよう。
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今週のビックリドッキリメカ「かきよせの棒」。
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ラインがある所までが「かきよせゾーン」なのね。ここくらいまでしか頑張っても棒は届かないのよねー。その先にあるのが賽銭が散らばっている「賽銭ゾーン」。できれば「御縁があるように」ってコトで五円が欲しいトコロ。
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この枠の外から狙うのね。さぁ~いってみよ~っ!!
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私は自分の目の前の1円でいいや。
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なんつーのかなぁ…長い人生の中ではねぇ…「手近なトコロで手を打つ」っていうね、そうゆう妥協案でイったほうが事が早く済むってね、そうゆう場面も往々にしてあるわけだよ。
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なぜかトレーニングを始める男衆。
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この一歩で行くには広くてでも二歩で行くには狭い、っていう神社の階段の幅って、特別な理由があんのかな。大股で歩くためにそうしてるんだとしたら、やっぱトレーニングが目的か??だから突然はぢまっちゃったのか、階段ダッシュ。
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体力つけてから出直さんかい、こら。
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この御神体が手に持っているものが、「金のウンコ」だと話題なのだそうだ。
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まぁねぇ…「言われたらそう見えてくる」ような…この御神体はそうは思っていないだろうと思うが。

けっこう見上げる位置にある御神体に水をぶっかける、という清荒神で一番楽しいアトラクション。チャレンジ回数は3回まで。
「うまくかかってるトコ、撮ってな?」
とむーちんに頼んでカメラを渡す。
「いくでぇ~…できれば頭からバシャーンとぶっかけたい…ほうっ!!」
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四十肩とかを患っていたら、辛いチャレンジになることだろう。

最後の最後までのぼって行ったそのまた奥に、ちょいとした滝がございまして、その岩場に目を凝らすと御神体がおらっしゃらっしゃいますねけど、心の清いおかたにしか見えませんのよ、おわかりになるかしら?
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特別に、位置をお教えしましょう。
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はぁ~…ご利益ご利益。

清荒神の参道を下り切った所にあった投句用紙が四句タイプだったので、じゃぁひとり一句ずつ詠もうかということになり、詠んでみる。

休日に 参道歩き 食べ歩き 詠み人むーちん

そうだけど、そうだけどさ、休みの日に食べ歩きしながら参道を歩いたわけだけどさ、季語がいるぢゃん季語が。

よもぎもち 試食で喰らう 旬な味 詠み人チョモ

「季語は?」
「よもぎもち」
おお…よもぎもちって季語だったのか…って、よもぎもちはちゃんと金払って喰うたゆぅねん。蚊に喰われながら喰うたゆぅねん。あ・蚊って季語か??

休みの日 清荒神 歩いてる 詠み人ヘイポー

それにつけても 金のほしさよ
ええぢゃないか・ええぢゃないか、あまり金をかけずにこんなに楽しめて、ええぢゃないか。楽しかったぢゃないか楽しかったぢゃないか。句で責めんぢゃねぇよ…かぁちゃんだって豪遊したいのはヤマヤマなんだよ…。

「ん~~~~季語も入れて…せっかくだから参道もちょいと入れて…うぉ…こんなことしてたら帰りがおそなるな…」

参道を 探す端には 彼岸花

どっぷり暮れて 帰路は見えずに
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私の自転車にはライトがついていないので、道の端の彼岸花はおろか道そのものが見えないのだ。
コケませんように…コケませんように。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-09-27 14:44 | +朝臣寺+ | Comments(0)
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