族長はついにやりました

二泊三日の合宿の最終日、16時帰宅予定のチョモは18時を過ぎても帰っては来なかった。一応ボンブー連メンバーとして、「VIP待遇でのボンブー二日目に参加できます権、行くでごわす。」を与えるべきと思い、ヘイポーと私は家で待っていた。中学校近くでチョモの足取りを追っていた実況のむーちんリングアナが、
「あ~~~~今っ!!もうバスはないねけど、合宿から帰ったと思われる生徒が…あーーーーっとぉっっ!!リンゲン発見、リンゲン発見!!これは~~~~っ!!あの生徒の塊は一年ちゃうんかぁ~~~~っ!!チョモらしきチョモらしきグッタリしたヤツ、はっけ~~~~~~~んっっ!!」
とリアルタイムにチョモのグッタリ実況を始めた。
「あのさ、チョモに話しかけられへん?『行く』か『行かん』かの意思表示だけでも。私たち、昨日おっちゃんに『阿波踊り』に挑戦するゆぅてんねんけど…『行かん』ゆぅなら置き手紙してもう出るし。」
「え~?今まで待ったのにぃ?話しかけるなんかムリぢゃっ!!」
「だってもう待ちくたびれた…まぁ…帰りを待つわ…」
「はいよ~」
それからも実況では、あまりの疲れ切った見たくれにボンブーは無理であろうというむーちんのドクターストップがかかったりなんかした。
「むーちんは…ほんっまに…どんだけチョモのことが好きやねん…」
と、二男であるヘイポーはモチを焼き、フテ寝した。

「ただいまぁ…」
臭い荷物と借金で買って来たお土産を携えて、チョモ帰還。チョモがおこづかいを持って行っていなかったため、「あれ?千徒、おカネ持って来てへんの?」とカスガセンパイが貸してくれたと言う。合宿のあと部活は盆休みに入る。すぐに返せない金を借りるんぢゃねぇよっ。
「どうする?VIPボンブー、行く?」
「はぁー…しんどすぎて、無理…」
「んじゃ、行ってくるわ。行こ、ヘイポー。」
「うんっ♪」
「少量のほうの焼きソバとおにぎりはアンタのごはんやから、ほな。」
「10分待って…!」
「は?!行く気?!やめたほうがイイって。もう待ちたくナイって。」
「とにかく、風呂に…10分であがるから…」
恐るべしボンブー魂…。ホンマに10分しか待たないぞと言い渡すと、チョモは便所へ直行した。
「…って!!便所かよっ!!10分しか待たないって言ってんぢゃんっ!!」
「大丈夫。5分もあればシャワー十分や。」
5分ウンチ、5分シャワー。ステキなペース配分だ。

VIPボンブーでは、私をVIPに導いてくれたひととの挨拶を交わした。どうVIPかと言ったら、VIP駐車場が用意されているという待遇である。にゃっはっは~。このVIP待遇を受けたからには一年間のモニターが課せられるんだけどね。

「今日のボンブー、カイAとイノッキ誘おっか?」
盆期間のボンブーにメンバーに召集をかけるチョモ。
「盆休み中やろ?カイAにはナオサラ行く気なんてナイっつーの。イノッキも盆は無理ちゃうか?」
「いや、意外とヒマやって、盆なんて。呼べば来るやろ。」
そして電話でカイAを誘ったが、バッチリ断られ、メールでイノッキに誘う際には、慎重を期したようである。
「ここで、『ボンブーがあんね~ん』で終わらせたら『だから?』みたいになるから、ココはアレやな。『じゃ7時に現地集合やで!』ハイ、ピコ~~~~」
前回のボンブーの誘いを断ってきたイノッキは、今回のボンブーも断ってきた。
「うわ~~~!!今日はちょっとパスしとくわごめんな~また誘って~~ゆぅてネコがいっぱい頭下げとるっ!!…どうする??」
族長は毅然として答えた。
二回もお断りいただきまことにご愁傷様です。…にゃっはっは~~~~♪コレでイこう、コレでイこう。」
「にゃっはっはっはっは~~~~♪えーっと…二回もお断りいただきまことにー…」
二回もお断りいただきまことにご愁傷様です。二度あることは三度ある、仏の顔も三度まで、とは申しますが、ボンブー連におきまして『二度断れば次が無い』という格言をご存知ですか?ヂゴクに落ちさらせ~~~~っ!!…て、観たかな?こないだの映画?」
「ハナダショウネンキ?やったっけ?」
「そんなんやったっけ?アレな、『地獄に落ちさらせ』が出てきたやつな。アレ観てないと効果的に落とせないんだけどなぁ…観てなかったらホンマに地獄に落ちさらすなぁイノッキ。観てなかった時のために言葉かえとこ。う~ん…ザマをみさらせでございますな、友達をひとり、失ったぞ、ハート。ハート入れとき、あのプクプクしてるハートあるやん?こんなやつ・こんなやつ、ア・ドックン・ドックン、てしてるやつな。ハイ、送信ピコ~~~~!にゃっはははは~~~♪」
「にゃはははは~~~~♪あー…件名、どうする??」
今までありがとう。…ぐわっははははは~~~~♪ボンブー二回断っただけで、裏切り行為に相当しとんぞ。」
「にゃっはははは~~~、ピコ~~~~~。」
イノッキからの返信には、もちろん無視こいた。だってほら、友達失ったわけだから。ってコトになってるわけでね。
「カイAとかイノッキとか誘わんとモーリィにしなよぉ。」
「だって電話番号、知らん。」
「だからきーとけってあれほど言ったのにっ!!ボンブー魂があるのはモーリィだって言ってんぢゃんか。ま、予定表通りに血が騒げば、現地で会うやろ。」
私はそう言い残し、小腹が空いていたので食べ物を買いに出掛けた。すると、最初の信号で横断歩道の向かいに自転車に跨り手を天に向けゆ~っくりと降ろすヘンな男の子が、信号待ちをしていた。最近の子供は信号待ちにアイドルの振り付けを覚えるのか…と思いつつ私が止まると、その距離まで近づいてその振付師がモーリィであるという顔確認が出来た。
「あ~っ!!モーリィ!!今日、ボンブーあんで?」
「はい…それでこれからチョモを誘いに…」
「あ・そうやったん?おるおる、家行ってみ?おるで。」
モーリィはいち早く私に気付いてい、私に向って手を上げ振りおろしていたらしい。しかし、モーリィは私の名前を知らないので何と言って呼べばいいかを迷っていたようだ。ソコは「チョモのオカ~ン!」とかで、いんぢゃないか?苗字なら知ってるわけだから「千徒さ~ん!」でもよかったし。横断歩道ですれ違ってからモーリィは「はいっ!!行ってみますっ!!」と叫んだ。返事が…おせぇよ…。
私は2割引きの総菜を買って帰宅するなり、チョモに言った。
「ボンブーに魂を凌駕された男が、コチラに来られましたか?」
「へ?」
「ボンブーに魂を揺さぶられたモーリィという男が、チョモを訪ねて来たでしょう?」
「いいや?」
「へ?なんで?」
「誰も来てないけど?」
「あれ?私が出た時、ソコの信号でおーてんで?チョモをボンブーに誘いに行くとこやゆーてたけど?」
「はっ?!アイツ…この家、知らんのちゃうか?!」
「そ…そうだな…一回だけこの家の前を素通りしたコトがあっただけやったな…ドコで曲がるか掴めてなかったんか…」
「ドコ行ったんやろうなぁ…」
「ドコやろなぁ…ここいらウロついてんねやろうなぁ…曲がるトコ当たるといいけどなぁ…」
ピンポ~ン♪
「キた~~~~!!ボンブー魂を持った男!!」
「あっはは~モーリィ、迷ってた?」
「あ…う、うん。ははは…」
「信号でおーた時、知らんのやったら聞けばいいのに…」
「あ…はい…」
ま、訊かれたからとゆぅて、もうすれ違った後だと私は止まらんが。
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ボンブーマグマを溜め込んでいる男モーリィと合流した西ボンブーで族長は、にゃにゃんと伝承系ボンブーで一番古いボンブー「摂津音頭」の保存会会長さん直々に、お誉めの言葉を頂いた。
「アンタぁ、摂津音頭うまいなぁっ!ドコのひと?」
「ホントに?!ココらへん・ココらへん、ココらへんのひと。」
「本当に。どうやって覚えたんや?」
「会長のアトつけて。会長のを見て覚えてん。」
「はぁ~そりゃ結構やなぁ。」
「でっしゃろ~?!」
「ドコのナニさん?」
「ボンブー連のゾクチョーでや~んす。」
先にお帰りになるらしい会長は、かたく私の手を掴んで言った。
「それじゃぁ、また。」
アームレスリングを勝手にファイトした私は、意味もなく会長に勝利して雄叫びをあげた。
「それじゃぁ、またっ、カイチョーっっ!!」
ボンブーにキチガって苦節二年。「カイチョー」「ゾクチョー」と呼び合う仲になっちゃって(カイチョーはゾクチョーとは呼んでないけど)キチガイ甲斐があったね。実に、快調・甲斐超~!!
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by yoyo4697ru980gw | 2009-08-15 14:25 | +朝臣寺+ | Comments(0)  

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