ボンブー連ヘッドハンティング

2009年、ボンブー連の拡張営業担当のチョモはメンバーのヘッドハンティングに躍起になっている。が、ヘッドハンティングや~ゆぅてんのんに、ボンブー魂を無視してカイAひとりにターゲットを絞り、何日間をも費やして『イタショウ』に誘っていた。昨日は遠いという理由で断ってきたとゆぅちゃぁ、今日は帰りが遅くなるっちゅ~理由で断ってきたやゆぅて、「ほん~~~~まアイツ、行かんゆぅねんでっ!」と、ご立腹。あーあー…ホンマにチョモは国語力が無いんやなぁ…。読解力の無さは驚くほどである。あんなに本を読んできたのに、何をどう理解しとったんや。

チョモは期末テスト前の二日間、図書館分館の学習室に友人たちとテスト勉強をしに行くと言い、「何時までおってええ?」と訊いてきた。19時まで開いているというので「じゃぁ最後までおったら?」と言うと、コレもアレもソレもドレもと、家出でもするかという量のテキストを持って出ようとするので、「アンタ、何しに行くんや?なんぼほど持って行く気や?」とストップをかけた。「だからテスト勉強、すんねんって。」と答えるチョモに、経験者である私は教えた。
「あんなぁ?友達と連れ立って『勉強』をする時、その勉強とやらはまず、はかどらん。結局、余計なことばっかやっててちっともテストに役立つようなコトはせんのがオチ。ドコがテストに出るか、っていうヤマの数が集まった人数分、増えるってダケ。」
『テスト勉強』って大義名分ふりかざしてやってることと言ったら、くっちゃべってるダケなんだってば。夏休みの課題をやるっつって友達の家にみんなで集まったけど、結局ホラー映画、観てたからね私。観終わった頃に出来上がった学校一アタマのいい友達の答えを見せてもらったの。「ね~ね~アイちゃ~ん?この課題のドコとドコが出来てたら、私でもバレないと思う?」「一番デキてる時で、何点?」「20点。」「じゃぁ全部、間違ってたほうがいいね。」「ドコから間違っとく?」「もう式から間違ってたら?」「そうする~」「ココとココは簡単だから、式は合ってるけど答えを間違える。」「おお~っ!さっすが、頭いいねアイちゃん。…で、ドコでどう間違えたらいいの?」「うーん…ココを…計算してる間に…xとyが逆になった、とかは?」「あっは~やりそう、やりそう。」「うっかりこの『2』を見落とした、とかは?」「いいねぇ~見落とすわ。」「ココは、割るのを忘れた。」「忘れる、忘れる。」「ココは、答えまで合ってたんだけど、単位をつけてない、っていうミス。」「惜しい~~~~~っ!解けてたのに~~~~~っ!」私のデキていない課題、かなりデキてるひとの力で、完璧にデキてねぇ。『友達と連れ立っての勉強』で本当の意味での『勉強』になったためしのなかった私は、「教科書なんて一教科でええねん一教科で、いらんいらんノートなんかいらん。」とアドバイスしたのだが、チョモは今夜は帰りそうもないカンジの荷物で出て行った。そして19時より随分と早いお帰り。「まだ17時やでっ?!こんなに早く帰ってくるなよっ!予定が狂うっ!!」。二日目もいくぶん早いお帰り。「18時っ?!はえぇよ…もっと時間使ってこいよ…」「いや、もうめちゃめちゃ勉強したで?」勉強の後で小一時間ほど遊んで帰れよ…夕食は19時半予定なんやから私が忙しくなるだろうがよ…。
この二日間で「めちゃめちゃ勉強した」というチョモは本当に「勉強をした」ようで、期末テストでは「何も言うことがナイ」くらいに成績を上げてキた。期末テストを中心に話題がススむ三者面談がものの10分で終わったほど、私もその恩恵を受けた。いいぞいいぞ、この調子で成績を維持して次回の三者面談は5分で終わらそう。しかし、こんなに「めちゃめちゃ勉強」をしても、なかなか身につかない苦手教科が「国語」である。国語がどうしても90の大台にノれないために、「国語は…ちょっと苦手かな?」と担任に突っ込まれていた。「国語は『読む』力やな。これはたくさん『読む』ことで力がついてくると思うから、頑張って数をこなすことやな。」と担任グっちゃんは当たり前と言えば当たり前のことを言わはった。
たくさんの文章、たくさんの言葉、たくさんの表現、ソコから何を読み取るか。びっくりするほどソレが出来ないのである、チョモは。それが出来ないために、ボンブー魂を持っていないカイAをこんなにも懸命にボンブーへと誘うのである。

「あんな?チョモ。ボンブー連は、むやみやたらと数を増やしたくてメンバーを募ってるわけちゃうねん、カイAを無理に誘うな。あのコには、ボンブーに行きたいって気持ちが、ないで?アンタ、自分に置き換えて考えてみぃな。アンタがもしホンマにボンブーに行きたかったら、親にダメって言われても親を説得せぇへんか?遠くても行きたいんやったら、行くやろ?カイAは、親がダメって言ってる、遠い、帰りが遅くなる、て言うねやろ?それは、行きたい気持ちがナイから、断る理由にしてるだけの話や。要はカイAが行きたくないねん。」
「うぅ~ん…そうかなぁ…だいぶボンブー覚えたゆぅてボンブーに目覚めてるカンジ…したけどなぁ…」
「強制的に来さそおもたら来させられるねで?数が要るだけやったら、強制的に呼べるミズオがおるやろ?私が恩を着せてミズオを呼ぼうおもたらよっぽどの用事がない限り来させることって出来るおもわへん?なんで私がミズオを呼ばへんか、わかる?ミズオにボンブーを踊りたいって気持ちがないからや。イヤイヤ来てイヤイヤ踊ってて楽しいか?ってハナシやんけ。だから私はミズオを強制的に来さそうとは思わんわけよ、ボンブーを心から楽しめるボンブー魂が無いヤツを誘うな、てコトやねん。やからカイAは無理。あのコには無い。あるのはモーリィやな。あのコにはボンブー魂があると見たね、あのコにしなよ。」
こうも私はカイAの心の動きを教えたとゆぅのに、チョモは当日の朝、部活に行くためにウチに寄ったカイAを性懲りもなくイタショウボンブーへと誘っていた。
「帰りが遅かったら何がアカンの?」
「えー…うるさいから…」
「音ささんと家に入ればええねんっ」
「音は…するよっ」
「何が?」
「自転車…入れるのが…シャッター上げて、下げて…ガラガラガラ…て。」
「今日だけ入れんと外に出しとったら?ウチ、ずっと外で鍵もつけっぱやけど、盗られたことなんかないで。」
必死にこれでもかと打開策を講じるチョモの諦めがつくように私はカイAを促した。
「そんなに厳重にしとん?自転車。」
「…厳重…やねん。」
「カイAんち、アレちゃうか?おじーちゃんおばーちゃんが一緒に住んでる?」
「そう…おる。」
「年寄りは眠りが浅いからなぁ…音で起きるからアカンってことな。」
「そう…」
「たった一日のことやんか~おばーちゃんだってな?カイAが楽しんできて今、帰ってきたんやな~…とかって思うってば。」
「いや…カイAっては呼ばれてへんし…」
「オカンがアカンてゆぅてんの、保護者が一緒に行くことを知らんからちゃうか?私が一緒に行くことゆぅた?」
「ゆぅた…それは…前の時にもゆぅたし…知ってる…それは…わかってる…」
要するに、夜に祭りに行くことの許可が取れないわけではない、という事実があるが気がすすまん、そうゆうこっちゃ。「オレに行きたい気持ちが無い」その一言でカタがつくコトを、カイAが言えば済むハナシなんだがそれを言わないカイAとそれを読めないチョモのやりとりはすれ違う。その結果、めげずにチョモはまだ誘う。
「じゃっ、行くでっ!5時にこのウチな。」
「…え…オレ…行くことになってんの…?」
まだわからんのか、チョモよ。しつこく「行くでっ」の強行突破に出たチョモに私はヒントを与えた。
「無理やな、チョモ。無理に誘うなゆぅてるやろ?まだわからんか?はよ行け、部活。」
ほんっっっまにわからんやっちゃのぉ…もう痛々しいわ。このやりとりで気付けよっ、カイAをイタショウに誘うためにオマエがクリアせなアカン問題はだな、帰宅時間でもカイAんちのシャッターの音でも眠りの浅いおばーちゃんでもないってことによぉ。行きたくないヤツを誘ってることが問題なんや。誘えば誘うほど行きたくなくなっていってるってコトに気付けよそろそろ。

部活から帰宅したチョモは言った。
「ゆぅたわ、カイA『行きたくない』って。ゆぅてたやろ、まぅ?カイAには行く気がないって。それをゆぅてんよぉ?そしたら白状しよったわアイツ。『そうやねん、行きたくないねん。』やってサ。それならそう最初にゆぅたらええのにアイツ…遠いとかやぁ…ほんーまムカつくでっ。帰りがおそなるとかちゃうやんっ行きたくないねんやんけっ。」
アホか…オマエが察せよ…救いようの無いKY、KYDN。空気・読めない・どころじゃ・ない。並び変えて『DKNY』にして差し上げよう。ダナキャランニューヨーク。セカンドラインブランドだぞ。

カイAに絶望し、二日目のイタショウで別の友達と行動していたイノッキと合流。「カイAは?」と訊くイノッキに「あの裏切り者は誘うんヤめた。」とやっと現実が見えたチョモ。翌朝には部活へ「よぉ裏切りモノ~、行こか~。」とやって来たカイAを罵って向かった。ほどなくして我が家の呼び鈴が鳴ったので「は~いはいはい」と玄関を開けると、ソコには裏切り者カイAとオマケの先輩二人を引き連れたチョモが「昼からやってん、部活。」と言って立っていた。オマエらは…予定表を見ろよっ…ナニしとんねんっ先輩まで…陸上部よ…陸上部よ…コール忘れたり部活の時間ズレてたりヌけているにもほどがある。DKNY!!どんだけ・ことごとく・ヌけとん・やっ!!
「ほんじゃぁウチ、来ます?…ってことになってん。」
「…あそ。んぢゃカキ氷食べ。ほなみんな盆踊りの練習しよか~。28日からな。ほぼ毎週やから。」
「28日…て…あれ、チョモ?県大会て、いつ??」
「29日です。」
「前日やん…行くん、盆踊り?」
「もちろん、行きますよ。先輩、場所わかります?」
「現地集合、現地解散やからな?みんな場所、わかるん?」
「…休まへんねや…盆踊り…。」
ちょうど、盆踊りの日程を検索していた私は地図で「ここらへん」と教えた。別の日程を確認しながら、先輩のボンブー魂の確認。
「ニコちゃんは踊らへんの?盆踊り?…おいっニコちゃん!こないだ祭りでおーたやん?」
「…あっ?!オレっ?!ニコちゃんって、オレですか?!」
「アンタや。いっつもニコニコしてんやん。」
「えー…あー…」
ニコちゃん、フツーの表情が「笑い顔」という事実に、自分で気付いていないのか。あとモッチは、真剣になると「笑い顔」の先輩。だから2年の先輩の中で一番の俊足モッチは走っている間中、ニタついてる。あんなにフザけてるように走るひと、そうそういない。
「みんなジモティ?ずっと伊丹??」
「…はい。」
「じゃぁ『わっしょい伊丹』は必須やで。ワッショイが踊れへんかったら伊丹市民として恥ずかしいで。」
「あー…たしか『わっしょい伊丹』の踊り方…ずっと前に習った…よな?」
「あー…うん。」
もうひとりの先輩、名前がわからないが仮にライカーレンと呼ぼう。チョモの友人「レンコン」にもっそ似てるから。玄関で最初に見た時に「あれー…レンコンまた背ぇ伸びたなぁ…」と思ったが、まったくの別人だった。陸上部の先輩で投擲をしているそうだ。つまり投擲をやるカイAつながりの先輩ってコトね。同じ陸上部なんだからソコはチョモの先輩でもあるわけであるが、アレ中の陸上部なんてウッヂャウヂャいる。種目別で同じ種目なら把握も出来ようが、実際、同じ短距離の先輩であっても「同じ学校のコ」くらいにしか把握できないのだ。ソッチは先輩や後輩やの上下関係があるかもしんないけど、私にとってはみんな「我が子と同年代」なわけで1才や2才の差までわかるわけがねっつーの。
中学で初めて交流を持った「他校出身」の、小学校が違う先輩であるニコちゃんとライカーレン。彼らは小学校で習ったのだろうか、ワッショイを。
「どっち?和やった?洋やった?」
「あー…どっちも習いました。」
「じゃぁ、イけんぢゃん。洋やけどな、洋。」
「でも…習ったんめっちゃ前やし…もう忘れてる…よな?」
「…う、ん。」
「大丈夫。魂が覚えてるから。」
「…タマシイ…って…。」
ニコちゃんは、魂レベルのボンブーの記憶をドコが奥底にしまいこんぢゃってるみたい。コリャ揺さぶりをかけなきゃイケナイね、族長として勝手に任務遂行やね。ちみのボンブー魂に、カキ氷日向夏味で乾杯!
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ボンブー魂を内に秘めたボンブー達を、その熱意を敬い『日向呆氣(ひゅうがボケ)』とお呼びしよう。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-07-28 23:10 | +朝臣寺+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA