どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

御役所(行動する市民)

過日、近所にある市役所の分所に課税証明書を取りにいった。就学援助を受けるためである。同居家族の学生を除く全員分なので、二人分。お役所は「本人確認」とか「申告」とかにえらいうるさく対応がとても冷たいので、私は出来る限り役所関係の機関には行きたくない、と思っている。

住民票を取りにいったダケで窓口のひとは面倒臭そうにこうであった。
「で?どのひとのがいるの?」
「どの、ひと、とは?」
私は、住民票がひとりひとり取れるものだということをその時には知らなかった。知らないということがそんなに悪いことであろうか。知らないひとを相手に説明することが、そんなに面倒なことなのであろうか。
「全員?誰かひとりでいいの?」
「家族のが、要ります。」
「全員ね。じゃ、あそこの紙にそう書いて。」
このような投げやりっぷり。はぁ…あそこの紙って言われてもたくさんの種類が存在するようですがー、ピンクとか白とか緑とかって言ってくれればよいものを…それらしき紙を自分で探すべ~…と思いタラタラと後ろの「アソコ」を振り返る私に、受付のおっさんは、吐き捨てるように言った。
「アソコっ!紙あるでしょっ!」
わたくし、アナタの足手まといになるつもりは毛頭なく、引き止めて紙の位置を確認したわけでも呼び止めてどの紙ですかと訊いたわけでも…ないのに。
そんな数年前のイヤなやりとりが記憶に蘇る。

冷たい対応をなるたけ避けたいと思いむーちんの「市民カード」なるものをすぐさま作った。機械による証明書の発行が受けられるというふれこみのカードであったと記憶する。本人が手続きをしないといけなかったので面倒ではあったが、住民票一枚ごときで邪険にされるよりかは、たった一度の面倒な手続きで機械を相手に証明書が取れる、と思えば仕事の合間に作るだけの価値があるカードだと思ったのだ、私は。我が家の手続き関係の処理は、全て私がやることになっている。代理の人だという委任状をこしらえてまでも、私がやってきた。むーちんは私以上にお役所仕事が嫌いなのである、自分では決してやらない。このようなむーちんに本人による手続きでなければ発行されない市民カードを作らせるのが、どれほどの離れ業であったことか。

私は一度も使ったことのなかったむーちんの市民カードを見せ、受付でおっさんにこう訊いた。
「このカードは主人のカードなんですが、このカードで機械から課税証明書を取ることは出来ます?私のカードはないので、私の課税証明書は窓口ですか?」
「そのカードでご主人さんのやったら機械でいけるけど?奥さんは窓口、アソコの紙に書いてもってきて。どうせ窓口で取るんやったらご主人のも書いたら?」
はぁ…何も…変わっていない…。ごっつい、投げやり。私は自分の申請書だけを書いておっさんに渡した。
「ご主人のは機械ですんの?」
「はい、機械で。」
「ほな、奥さんのね。本人確認できるもんは?」
「これしか…」
「2つ要るんやけど、キャッシュカードとかは?ないの?」
「私の名前が書いてあるものはないです、これしか。」
「じゃぁーホンマはアカンけど、今回はこれでええことにしといたるわ。次からは銀行のカードとか絶対あるはずやから持って来るようにね。」
次があって欲しくねぇ…来たくねぇ…。ええかおっさん、物事に「絶対」ということはありえんのじゃ、私名義の銀行キャッシュカードは、この世に、無い。なぜこのおっさんはこんなに威圧的なんだ?あたしゃアンタの敵か?
「で?1部?」
なぜだろう…私はなぜこのおっさんこんなに恨まれたのだろう…。
「1枚で、ええの?就学援助用な?1枚?」
「あ…2枚、要ります。小学校と中学校で。」
「ちっ…それを訊いとんのやがなっ」
なぜだろう…このおっさんには1秒たりとも待つ時間はないのだろうか…。
舌打ちまでしたねぇ…このおっさん…たいして偉くないなぁ…偉くないヤツほど威張るって言うもんなぁ…賢くないヤツほど吠えるって言うもんなぁ…。

私は課税証明書ができる間に、機械によるむーちんの課税証明書発行に着手した。しかし「課税証明書」という項目は無く、「所得税」とか「納税」とかそうゆう項目にわかれていた。舌打ちおっさんしかその場にいないので、訊く。
「あのぅ、すいません。就学援助に使う課税証明書って、どれのことですか?」
「教育関係やろ?課税証明やろ?」
おっさんは顔もあげずに吐き捨てた。
「あの…どのボタンのことでしょう?所得…納税…」
「所得、所得、それ。」
ボタンを押すとカードが戻ってきた。
「あのぅ、このカードは使えません、と戻ってきたんですが。」
「だからな?そのカード、印が無いやろ?相性番号を登録してないねん。登録してたら印がつくから機械で出来るけど、登録してなかったら使えへんやろ?」
だからな?確認しただろうがよ私はよぉ、最初にこのカードで課税証明書が取れるかきーたんちゃうんけっ、出来るゆぅたよなぁ、おっさん?見たよな、おっさん、このカードをよ?おっさんその目はフシアナか?最初に見せた時にも印は無いねんっ、それで機械でイけるゆぅたんはどこのどいつぢゃ責任者よんでこ~~~~~いっ!そんなに説明すんのが面倒やったら役所勤めは向いてないんちゃうかっやめちまぇっ!

私の苗字が呼ばれ、違うおっさんがこう言った。
「課税証明書ね、申告がされてないということやったんでね、本庁2階で申告してください。」
「申告、ですか?」
「申告してないから課税証明は出ないですね。」
そう言い渡して違うおっさんは、何の質問も受け付けない、といった具合に自分のデスクへと戻って行った。
お役所よ…そないに説明するのんがイヤなんか…。申告って何を申告するんです?私、税金を納めるどころか収入ゼロなのに。この、市民の私の素朴な疑問に答えることも、申告するのに私は何を携帯したらよいか、も、教えてはくれないようだ。
私があまりにもお役所仕事の流れや手続きを、知らなさすぎるのだろうか。市民は収税課の手続きはすべて何でもスムーズにこなすのだろうか。説明を乞うてはならんのか、質問を投げかけてはいかんのか。
はぁ…役所の職員はなぜにこんなに市民を不愉快にさすんやろ…。すっかり本庁に行くのがイヤになった。でも翌日一日だけの日雇いバイトがあって出るそのついでに本庁へ行くことにした。全く気がすすまない。すすまないので仕事が終わって本屋のおねーさんトコに寄って「市役所に行きたくないよぉ…」と、分所での出来事をあらいざらい話した。するとおねーさんは「お役所仕事なんてそんなもんやで。あきらめるしか、ないねんって。」と『私はもうあきらめている』と言い切った。もう就学援助の申請せんとこかな…とも思ったが…いや…やっぱり就学援助は助かるのだ…申請しなかったからヒーヒーゆぅてたわ教材費に…。私は去年、就学援助の申請をしなかった。この冷たいお役所対応にへつらってまでの援助を乞いたくなかったからである。援助を受けられるんならそりゃ低所得世帯である我が家は助かる。しかし私には「あと3万」くらいならどうにか出来る働く場所というのがあった。私が…足らずを稼げばいいぢゃないか…申請をしても、残業を頑張っていたむーちんの前年度所得では、認定されるかどうかがギリギリ。私は諦めた。金のためと割り切れなかったのだ…こんな扱いを受けてまで援助が欲しいのか、と考えたら答えはノーだった。私が稼げば済むことだ、怠けずに働こう、本当に困ったらオーナーに相談して勤務時間を延ばしてもらおう…。心から、役人よりオーナーに頭を下げたいと思ったのである。オーナーは仕事にめちゃめちゃ厳しいひとではあるが、少なくとも役人よりは私の声に耳を傾けてくれる。私の涙のワケを理解してくれるのだ。もういいよ…こんなコトで腐っていくのはヤだ…金のために卑屈な考えを持ちたくないんだよ…泣・泣・泣。私は理由は言わずにむーちんに告げた。
「就学援助のな、申請を、したくない。」
「好きにすれば?」
「援助はないから、この一年かんばってね。」
「うぉ~~~~残業するかぁ~~~~」
「たっのんだでぇ~~~~」
「オマエもな。」
「うぉ~~~~~…あー…」泣・泣・泣…
ギャンブラーで酒癖とお口の悪いヤカラなむーちんであるが、金に汚くないトコロがその悪いヘキ全てをカバーしている。高身長でなくていんだよ、高学歴による高収入でなくてもいいさ、人間的にデカけりゃね。お金が足りないということは、確かに時々、夫婦間のいらんケンカのもとにはなる。なんだかんだゆーても夫婦は他人、金の切れ目には情も切れがちになるのだ。切羽詰まった金の無さの前では、互いに我慢と思いやりが必要である。無い時こそ必要であるのに、乏しいと自分だけが我慢をしているような錯覚に陥るものなのだ。口は悪いがむーちんは行動で思いやりを示す男である。

「仕事、してへんけど、援助の申請、せんとこかな~…」
「せんかったら?オマエがやりくりにヒーヒーゆぅだけやし。」
だよな。そう言うんだよな、むーちんは。そうしたら、むーちんが我慢して残業、するんだよな。へつらってこよ…本庁で。
そう決心して私は本庁へ行った。
すると、どうだろう。本庁職員がバカが付くほど丁寧なのだ。封筒を持ってエレベーターに乗れば、一緒に乗っていた女性職員が、「○○課ですね?降りたら左に行って突き当ってすぐの窓口ですよ。」と訊いてもいないのに、教えてくれる。「あの…課税証明書の申請というのは何階になります?」と廊下を歩いている男性職員に訊けば、「あ、僕も下の階に今から降りますので。」と言うので「じゃぁ、ついて行きます。」と追う。「ここを、右に行くんですけどね。あそこに青い看板があるの、見えます?あそこになります。」と教えてくれたので礼を述べて歩を進めると、男性はクネクネと曲がってどこかへ消えた。私がわかりやすいよう、青い看板が見える所まで道案内をしてくれたようである。ドコに階段があるのかわからない造りの建物の中で、あれ?資料室って出て来たけど私って今、ドコに行ってるんだろう…と迷っていると、「どこか窓口をお探しですか?」と職員が声を掛けてくれる。ド方向音痴の私が出口がわからなくなり「あのぅ…すいません、一階に行く階段はどちらに…」と遠まわしに訊けば「どこの課に行かれますか?」と言う。「いや…そのぉ…出口がわからなくて…」「どちらから入ってこられました?」「どちら??えーっと…ドコから入って来たでしょう…」そんなに入口があったのか…と考えていると、「ハローワーク側でした?それとも…」と誘導してくれる。
なんなんだ、本庁と分所のこの違い。本庁には余るほどの職員が居たが、その違いなのだろうか。だったら、分所にも余るほどの職員を配属させるべきである。「手いっぱい」の状態があの投げやりな対応をさせているのなら、是非そうすべきである。本庁の対応が親切なだけに、分所の冷やかな対応で「お役所仕事って所詮そんなもんよ」なんて思われるのはもったいない。

これは市に意見して、その対処を効果の出るかたちで求めることが出来るパターンである。クレームというのはクレームだけでは単に処理されるだけである。「まことに申し訳ありません」と口先だけで謝り、具体的に動きはしないのがクレームの処理である。ゴミの分別が変わったならゴミの収集の方法も変えるべきだとクレームだけを何度も主張したが、市はゴミの収集に関して何も改善してはくれていない。クレームとはその程度である。動かすほどの力はない。
しかし今回のように「良い質」と「悪い質」が揃っている場合、「よい質が悪い質によって荒くなるのは非常にもったいないことですよ」とクレームをつけることで、動かすことが出来る可能性は格段に上がるのだ。
本庁の対応がこんなにいいのに、分所の対応の悪さで市役所の評価が下がるのはもったいないことだと思います、と私は実名でクレームをつけ、市に回答を求めた。私には、不動産用の証明書を取る機会があと一回、残っているのだ。分所に働きかけるという動きを素早く市がやると回答すれば、それが改善されたかどうかの確認をすることが出来る。
市への意見書をメール投書したその日、むーちんが「明日か明後日くらいに、証明書を揃えといて。」とメールをよこした。そしたら不動産屋のフクちゃんから電話があってローンの手続きの予約をそろそろ、と言う。証明書はローンの手続きに必要な書類である。8月でもいいかと訊けばいいと言うので、むーちんには「来週じゃダメ?役所の対応が悪いから意見書送ったんだけど、改善されたかどうか確認したいとおもて。」と返信。むーちんの返事は「ま、ええで。」
意見書への回答には数日かかると役所が言っている。メールの返信が役所から届いてすぐに私は分所に行くつもりである。どのくらいの早さで行動にうつすのか、そこが重要なトコである。

二日後、市役所担当者からの回答が届いた。内容は以下の通り。

貴重なご意見ありがとうございます。
今回は不愉快な思いをさせてしまい誠に申し訳ございませんでした。
本来、支所分室は、本庁以上に地域に密着したものでなければならず、まちづくりの拠点として、その役割は大きく、日頃から地域の方々と交流を深め、親しまれ、ご利用していただき易い所でなければならないと思っております。
北支所に限らず、全支所分室に対し、懇切丁寧な応対を心掛けるよう市民課長より早速指導いたしました。
今後、このようなことの起こらないよう心がけてまいりますので、何卒ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。

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by yoyo4697ru980gw | 2009-07-24 12:34 | +ミルニング+ | Comments(2)
Commented by ポバヤシ。 at 2009-07-24 13:45 x
ウチの役所は親切やで~せっまいからチョチョイノチョイ。
下手したら御近所さん、下手したら先輩、下手したら同級生、元カレや元カノ。

色んな意味で行きたくなぁーい!
Commented by MA at 2009-07-24 20:21 x
もう「お茶の間市役所」できんぢゃないの?

「おばーちゃん、来週までに住民票がいるんだけど。」
「じゃぁ電話しとくわ友達の孫が勤めてるから。」

近いうちにテレパシーでもイけるようになると思う。
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